楽天カードの固定パスワード廃止、1月末までに移行を【2026年10月】
楽天カードの「ワンタイムパスワード」が急に話題になり、自分も何か手続きが必要なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
2026年10月29日、楽天カードは、ネットショッピングで使う本人認証サービス(3Dセキュア)の固定パスワード方式を廃止すると発表しました。2027年2月から順次、楽天カードプリペを除くすべてのカードで、ワンタイムパスワード方式に移行します。

いま固定パスワードで認証している人は、2027年1月31日までに楽天e-NAVIで移行の手続きが必要です。対応しないと楽天カードが使えないネットショップが出る可能性があり、利用者側の対応が欠かせない変更という位置づけです。
この記事はこんな人向けです
- 楽天カードでネットショッピングをしていて、「ワンタイムパスワード」の話題が気になった
- 3Dセキュアを固定パスワードで使っているか分からず、何をすればよいか知りたい
- 家族カードや楽天カードプリペを使っていて、自分も対象か確かめたい
楽天カードの固定パスワード廃止とは?一言でまとめると
一言でいうと、ネット決済の本人確認を、自分で決めたパスワードから、毎回 SMS で届く使い捨てのパスワードに一本化する変更です。
| 項目 | 内容(2026年10月29日の公式発表) |
|---|---|
| 発表日 | 2026年10月29日 |
| 廃止の開始 | 2027年2月から順次 |
| 移行の期限 | 2027年1月31日(楽天e-NAVIで手続き) |
| 対象のカード | 楽天カードプリペを除くすべてのカード |
| 移行先 | ワンタイムパスワード方式 |
| 対応しないと | 楽天カードを使えない店舗が出る可能性 |
| 理由 | 不正利用の防止 |
お知らせには、カードの種類ごとの廃止の順番や日付は書かれていません。「2027年2月より順次」とあるだけなので、期限の1月31日までに済ませておくのが確実です。
そもそも本人認証サービス(3Dセキュア)とは
3Dセキュアは、ネットショッピングでカード番号や有効期限に加えて、本人しか知らない・受け取れないパスワードで本人確認をする仕組みです。カード番号が盗まれても、第三者が勝手に買い物をしにくくなります。楽天カードではサービス料は無料です。
国際ブランドごとに名前が違い、決済画面では次の名前で表示されます。
| ブランド | 3Dセキュアの名前 |
|---|---|
| Visa | Visa Secure |
| Mastercard | Mastercard ID Check |
| JCB | J/Secure |
| American Express | American Express SafeKey |
楽天カードの認証方法は、これまで2種類ありました。
- ワンタイムパスワード:楽天e-NAVIに登録した携帯電話番号に、SMS で毎回違うパスワードが届く
- 固定パスワード:楽天e-NAVIで会員が自分で決めたパスワードを毎回入力する
今回なくなるのは、後者の固定パスワードです。なお、本人認証パスワードは、カードの4桁の暗証番号や楽天e-NAVIのログインパスワードとは別のものです。
何が変わるのか:2027年2月から固定パスワードが使えなくなる
公式発表のスケジュールを図にまとめました。

移行が済んでいない場合に起きることとして、楽天カードは次の2つを挙げています。
- 2027年1月31日までにワンタイムパスワード方式への移行が完了していない
- 携帯電話番号を登録しておらず、移行ができない
どちらの場合も、楽天カードを利用できない店舗が発生する可能性があります。3Dセキュアは対応していないお店では求められませんが、一部の利用先では必須です。ふだん使うネットショップで、ある日から決済が通らなくなるおそれがあります。
対象になる人・ならない人
お知らせとよくあるご質問をもとに、ケースごとに整理します。
| 使っているカード・状況 | 必要な対応 |
|---|---|
| 固定パスワードで認証している | 2027年1月31日までに楽天e-NAVIでワンタイムパスワードへ移行 |
| すでにワンタイムパスワードで認証している | お知らせでは手続きの案内はなし |
| 携帯電話番号を登録していない | 先に携帯電話番号を登録(登録しないと移行できない) |
| 家族カード | 家族カード会員の楽天e-NAVIから手続き。SMS は家族カード会員の携帯電話番号に届く |
| 楽天カードプリペ | 固定パスワードのまま継続。ただし登録が一度リセットされ、再登録が必要 |
楽天カードは、ワンタイムパスワードでの認証方法を導入した後、会員を新しい認証方法に自動で登録してきました。そのため、多くの人はすでにワンタイムパスワードになっていると考えられます。ただし、自分で固定パスワードを設定していた人は、今回の手続きが必要です。
カードを再発行・切り替えたときの扱いにも注意が必要です。よくあるご質問によると、固定パスワード方式の登録は新しいカードに引き継がれず、再登録が必要とされています。
楽天カードプリペは「再登録」が必要
楽天カードプリペは、物理カードのないリチャージ式のデジタルプリペイドカードです。18歳未満の子どもを含め、家族で使えます。
プリペは移行の対象外で、固定パスワード方式が続きます。ただし、システムメンテナンスの都合でいまの登録が一度リセットされます。
- 再登録の期間は、2026年12月以降にメールと本会員の楽天e-NAVI(メッセージボックス)で案内される
- 期間内に再登録しないと、2027年3月以降にプリペを使えない店舗が出る可能性がある
再登録の期間そのものは、10月30日時点ではまだ発表されていません。
利用者がやること
楽天カードの案内をもとに、やることを順番にまとめます。

① 楽天e-NAVIでワンタイムパスワードに切り替える
固定パスワードの人は、楽天e-NAVIでワンタイムパスワード方式へ移行します。公式のお知らせのページに「ワンタイムパスワードへ切り替える」ボタンがあり、楽天e-NAVIの手続き画面に進めます。
楽天e-NAVIの本人認証サービスの登録・変更画面では、画面の下部に登録済みのカードが表示されます。複数のカードを持っている人は、使っているカードがすべて移行できているかを確かめておきましょう。手続きが終われば、すぐに使えるとされています。
② 携帯電話番号を登録・確認する
ワンタイムパスワードは、楽天e-NAVIに登録した携帯電話番号に SMS で届きます。番号を登録していない人や、機種変更などで番号が変わった人は、先に直しておく必要があります。
- 変更は、楽天e-NAVIの「お客様情報」→「お客様情報の照会・変更」から。手続きには電話番号認証が必要
- 有効な電話番号が登録されていない場合は、チャットサポートで「携帯電話番号の追加・変更」を選んで問い合わせる
家族カードの人は、家族カード会員本人の携帯電話番号の登録が求められています。
③ SMS が届かないときの対処を知っておく
ワンタイムパスワードの SMS が届かない場合、楽天カードは次の対処を案内しています。
- Wi-Fi で受信している場合は、携帯電話回線(4G・5G)に切り替える
- 端末を再起動する、OS をアップデートする
- 迷惑メッセージの拒否設定で、海外事業者や知らない番号からの SMS を拒否していないか確認する
- 一部の格安 SIM は、SMS のオプション契約がないと受信できない
- SMS 非対応の SIM(海外 SIM など)では受信できない
データ通信専用の SIM だけを使っている人は、SMS を受け取れる番号があるかを早めに確かめておくと安心です。
移行後のお買い物の流れ
移行後は、3Dセキュアに対応したネットショップで、次の流れで支払います。
- カード番号・有効期限などを入力する
- 登録中の携帯電話番号に届いたワンタイムパスワードを確認する
- ワンタイムパスワードを入力して、支払いが完了する
SMS は「【楽天カード】金額〇〇 JPY、入力内容は〇〇〇〇〇〇〇〇。不審な場合はTEL:0570-66-6910へご連絡ください。」という形で届きます。入力するのは8桁の数字です。不正利用の可能性が低いと判断された取引では、パスワードの入力画面が表示されないこともあります。
偽の認証画面・なりすましに注意
ワンタイムパスワードは毎回変わりますが、その場で盗まれると悪用されます。楽天カードは、本人認証サービスの偽画面にパスワードを入力させ、ワンタイムパスワードを盗み取る被害が報告されているとしています。
楽天カードが呼びかけている注意点は次のとおりです。
- 入力画面の決済金額と SMS に書かれた金額が一致しないときは、入力しない
- 楽天カードがメールや電話でカード番号16桁・楽天ID・ワンタイムパスワードを聞くことはない
- 不審なメールのリンクは開かず、公式アプリやブックマークからログインして確認する
今回の廃止をきっかけに、「パスワードの移行が必要です」といった偽のメールや SMS が届く可能性も考えられます。移行の手続きは、メールや SMS のリンクではなく、ブックマークした公式サイトや公式アプリからログインして行うのが安全です。
漏えいした個人情報が悪用されたときの対処は、IPA の案内をまとめた記事も参考になります。

背景:業界でもワンタイムパスワードが基本に
楽天カードは、廃止の理由を「不正利用防止のため」と説明しています。
クレジットカード業界のルールでも、ワンタイムパスワードが前提になっています。クレジット取引セキュリティ対策協議会(事務局: 日本クレジット協会)の「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.1版】」(2026年3月)は、3Dセキュアの今の規格(EMV 3-D セキュア)について、次のように説明しています。
- 不正のリスクを判定し、本人確認が必要な取引では動的(ワンタイム)パスワードの入力や生体認証などで追加認証する
- カード会社は、ワンタイムパスワードが確実に届くよう、携帯電話番号などの登録情報を最新に保つよう対応する
楽天カードが携帯電話番号の登録を移行の条件にしているのも、この流れに沿ったものです。
利用者の声
はてなブックマークでは、この件を伝えた ITmedia NEWS のエントリーに、10月30日朝の時点で20件のブックマークが付いています。
- 「まだ固定パスワードだったのか」:ユーザー ockeghem さんは、3Dセキュアの話と分かったうえで、まだ固定パスワードがあったことに驚いたとコメントしています(出典)
- 一本化は妥当:nguyen-oi さんは、固定パスワードは漏えいのリスクが高く、ワンタイムパスワードへの一本化は妥当で、もっと早くてもよかったと書いています(出典)
- ログインの話ではない:prozorec さんは、これは取引ごとの本人確認の話で、タイトルに「オンライン決済時」と入れれば誤解を防げたと指摘しています(出典)
- パスキーへの期待:rdlf さんの「パスキーじゃないんかい…」のように、より新しい認証方式を期待する声もありました(出典)
prozorec さんの指摘のとおり、今回変わるのはネット決済の本人確認です。楽天e-NAVIや楽天会員のログインパスワードが廃止されるわけではありません。
IT Picks的な所感
今回の変更は、固定パスワードを自分で設定した、ごく一部の人に手続きを求めるものだと思います。楽天カードはワンタイムパスワードへの自動登録を進めてきたため、すでにワンタイムパスワードになっている会員も多いと考えられます。一方で、該当する人が放っておくと、期限の翌月からネットショップで急に決済が通らなくなるおそれがあります。心当たりのある人は、早めに楽天e-NAVIで確かめておくのが近道です。
もう一つ気になるのは、SMS が受け取れることが前提になる点です。データ専用 SIM や海外の番号を使っている人、家族カードで番号を登録していない人は、移行そのものができません。楽天カードプリペの再登録期間など、12月以降に出る続報も待ちたいところです。
なお、楽天ペイアプリで楽天カードを支払い元に設定するときも、3Dセキュア(または楽天Edy付きカードのスキャン認証)での本人確認が必須です。スマホ決済を使う人にとっても、3Dセキュアの設定は欠かせないものになっています。
決済サービスの新しい動きとしては、Suica の teppay の記事もあります。

まとめ
楽天カードの固定パスワード廃止のポイントをまとめます。
- 発表日:2026年10月29日
- 変わること:本人認証サービス(3Dセキュア)の固定パスワード方式を廃止し、ワンタイムパスワード方式に統一
- 廃止の開始:2027年2月から順次
- 移行の期限:2027年1月31日(楽天e-NAVIで手続き)
- 対象:楽天カードプリペを除くすべてのカード
- 対応しないと:楽天カードを使えない店舗が出る可能性
- 楽天カードプリペ:固定パスワードのまま継続、登録がリセットされ再登録が必要(案内は2026年12月以降)
- 注意:楽天カードがメールや電話でワンタイムパスワードを聞くことはない
固定パスワードを設定した覚えがある人は、携帯電話番号を確認したうえで、1月31日までに楽天e-NAVIで切り替えておきましょう。
