@Gemini Notebookの使い方と注意点【2026年10月】
「Gemini で調べた内容を、NotebookLM のノートブックにまとめたい」——そんなときに、アプリを行き来しなくて済むようになります。
2026年10月23日、Google は Gemini Notebook(旧 NotebookLM)を Gemini アプリの「連携アプリ」として使えるようにしたと発表しました。Gemini のチャットで 「@Gemini Notebook」と入力すると、ノートブックの作成やソースの追加、ノートブックの内容への質問ができます。
これまで別々に開いていた「調べる場所(Gemini)」と「資料をためる場所(Gemini Notebook)」を、チャット1つでつなぐ——という位置づけの更新です。
この記事はこんな人向けです
- Gemini アプリと NotebookLM(Gemini Notebook)を両方使っている
- チャットからノートブックを作ったり、ソースを追加したりする方法を知りたい
- 自分のアカウントで使えるか、設定はどこで変えるのかを確認したい
Gemini Notebookの連携アプリとは?一言でまとめると
Gemini のチャットから、Gemini Notebook のノートブックを言葉で操作できる機能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年10月23日(Google Workspace Updates) |
| 呼び出し方 | チャットに @Gemini Notebook と入れる(関連する依頼では Gemini が自動で使うことも) |
| できること | ノートブックの作成・編集・削除、ソースの追加・更新・削除、一覧表示、ノートブックをもとにした回答 |
| 既定の設定 | オン(欧州経済領域はオフ) |
| 提供 | 「Available now」(ただしヘルプでは段階的にリリース中) |

「連携アプリ」は、Gemini アプリが Gmail など他のアプリとつながり、内容の要約や検索などをする仕組みのことです(ヘルプでは「アプリ連携」)。今回、その連携先に Gemini Notebook が加わりました。
そもそもGemini Notebookとは?NotebookLMとの関係
Gemini Notebook は、自分で集めた資料(ソース)をもとに、AI が要約や回答、資料作りをしてくれる Google のツールです。PDF や Web ページなどを読み込ませると、その内容に沿って質問に答えたり、音声解説やスライドを作ったりできます。
もともとは 「NotebookLM」という名前でした。Google は 2026年7月16日に「Gemini Notebook」へ名称を変更し、「同じ単独の製品」としたうえで、Gemini アプリとのノートブックの同期を進めると説明しています。
ヘルプによると、ノートブックは Gemini アプリでも Gemini Notebook でも作成・編集でき、変更は自動で同期されます。今回の連携アプリは、その同期の上に「チャットから操作する」入口を足したものと言えます。
10月には、Gemini Notebook のスライド資料を生成前に直せる機能も加わりました。詳しくはこちらの記事で解説しています。

何ができる?4つの操作
公式発表とヘルプで挙げられている操作は、次の4つです。
① ノートブックを作る・編集する・削除する
「〇〇についての Gemini Notebook を作って」と頼むと、チャットからノートブックを作成できます。発表では「太陽光発電の市場動向」のノートブックを作る例が紹介されています。
② ソースを追加・更新・削除する
ノートブックにソースを足したり、差し替えたりする操作もチャットからできます。ヘルプでは、ソースとして 端末のファイル(PDF・文書・スプレッドシート・画像・音声・テキストなど)、Google ドライブのファイル、Web サイトの URL、コピーしたテキストが使えるとされています。
③ ノートブックとソースを一覧にする
「〇〇のノートブックのソースを一覧にして」のように頼むと、どのノートブックに何が入っているかを確認できます。ただし、他の人から共有されたノートブックは一覧に出ません(回答の中でリンクされることはあります)。
④ ノートブックの内容をもとに答える
「私のノートブックには〇〇について何と書いてある?」と聞くと、ノートブックの内容を踏まえて Gemini が回答します。
また発表によると、@ を付けなくても、関連する依頼では Gemini が自動で連携アプリを使う場合があります。

使い方:@Gemini Notebookで呼び出す手順
ヘルプに載っている手順は次のとおりです。
- Gemini ウェブアプリ(gemini.google.com)または Gemini モバイルアプリにログインする
- チャットで、プロンプトに「@Gemini Notebook」を付けてノートブックの操作を頼む(例: 「@Gemini Notebook 来月の出張準備のノートブックを作って」)
- まだ接続されていなければ接続するためのオプションが表示されるので、画面の指示に従う
- 以後は、作成・ソースの追加・質問などをチャットで続ける
ほとんどの地域では自動で連携するように設計されており、手動で接続が必要なのは欧州経済領域です。使いたくない場合は、Gemini アプリの「アプリ連携」の設定から、いつでも接続を解除できます。
ノートブックを Gemini 側の画面で開く場合は、左上のメニューの「ノートブック」から新しいノートブックを作ったり、「すべてのノートブック」から既存のものを開いたりできます。
使う前に確認したい注意点
① 「アクティビティの保存」がオフだと一部が使えない
ヘルプによると、Gemini の「アクティビティの保存」がオフの場合、ノートブックとのチャット自体はできますが、次の機能が使えません。
- チャットの自動保存、ノートブックのメモリー(過去のチャットを踏まえた回答)
- 既存のチャットをサイドバーからノートブックに追加すること
- Google ドライブのファイルをソースとして追加すること
- 学習ノートブック、ビジネスノートブック
② 連携アプリからは「チャット」を追加できない
ここは少しややこしい点です。発表では「このチャットのコピーを Bio 101 のノートブックに追加して」という例が挙がっています。一方でヘルプには、「アクティビティの保存がオンでも、Gemini は連携アプリを使ってチャットをノートブックに追加できない」と書かれています。
チャットを残したいときは、ヘルプにあるサイドバーの「ノートブックに追加」を使うのが確実です。
③ Mac アプリでは連携アプリが使えない
ヘルプでは、連携アプリとノートブックは現時点で Gemini ウェブアプリとモバイルアプリのみとされています。Mac の Gemini アプリでは、ノートブックは使えるものの連携アプリはまだ使えません。
④ ノートブックを削除するとソースも消える
ヘルプによると、ノートブックを削除すると、追加したソースやチャットも一緒に削除されます。チャットから「削除して」と頼む操作もできるので、指示の対象を間違えないよう注意が必要です。
誰が使える?提供条件とプラン
提供条件:日本語も対象
連携アプリの提供条件の表では、Gemini Notebook は次のとおりです(2026年10月27日時点)。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| アカウント | 個人の Google アカウントのみ(表の記載) |
| 年齢 | 18歳以上 |
| 地域 | Gemini アプリと Gemini Notebook の両方がサポートされている国と地域 |
| 言語 | Gemini ウェブアプリでサポートされているすべての言語 |
Gemini ウェブアプリは日本語に対応しているため、条件の上では日本語でも使えることになります。ただし、ヘルプには「段階的にリリースしているため、まだ利用できない場合がある」ともあります。
仕事用アカウントは記載が食い違う
注意したいのはアカウントの種類です。Workspace Updates の発表は「Workspace の全顧客、Workspace Individual、個人の Google アカウント」が対象としています。一方、ヘルプの提供条件の表は「個人の Google アカウントのみ」です。
どちらが最新かは公式に説明されていません。会社の Google アカウントで使う場合は、発表のとおり 管理者が Gemini と Gemini Notebook の両方をオンにしている必要がある点も含め、管理者に確認するのが確実です。
プランごとの上限
連携アプリ自体に追加料金はありませんが、ノートブックやソースの数は Gemini Notebook のプランごとの上限に従います。
| プラン | ノートブック数 | 1ノートブックのソース数 |
|---|---|---|
| 無料(Standard) | 100件 | 50件 |
| Google AI Plus | 200件 | 100件 |
| Google AI Pro | 500件 | 300件 |
| Google AI Ultra(20TB) | 500件 | 500件 |
| Google AI Ultra(30TB) | 500件 | 600件 |
※ Gemini Notebook ヘルプ「プランに関する詳細」の記載(2026年10月27日時点、変更される場合あり)
無料プランでもノートブック100件・ソース50件までは使えます。Google AI の各プランで使える Gemini のモデルは、こちらで整理しています。

利用者・メディアの反応
今回の連携アプリと、その土台であるノートブック機能についての反応を紹介します。
- すぐ使えると報道: 米 Android Authority の Ryan McNeal 氏は、今回の連携アプリについて、ロールアウトを待つ必要はなく今すぐ使えると伝えています(Android Authority)
- 最初は期待外れだった: 同誌の Megan Ellis 氏は2026年4月の記事で、Gemini アプリのノートブックに Claude のような「プロジェクト」機能を期待していたため、最初はがっかりしたと書いています(Android Authority)
- 同期の良さに気づいた: 同じ記事で Ellis 氏は、Gemini のチャットがソースとして NotebookLM 側にも同期されるため、Web 検索で得た情報をソースを追加せずに足せる点を評価しています(Android Authority)
- 上限と誤りには注意: Ellis 氏は、自動同期でノートブックが増えると上限が気になる点や、Gemini の誤りと植物の同定で10分ほど言い合いになった経験も挙げています(Android Authority)
今回の連携アプリは、Ellis 氏が評価した「Gemini と Notebook の行き来」をチャットからさらに簡単にする方向の更新と言えます。
IT Picks的な所感
今回の更新は、Gemini を「調べる場所」、Gemini Notebook を「資料をためておく場所」として使い分けている人ほど効くと考えています。チャットの流れのまま「さっきの URL をノートブックに足して」と頼めるのは、アプリを切り替える手間を減らします。
一方で、発表とヘルプの食い違いが2か所あるのは気になります。チャットを連携アプリで追加できるのか、仕事用アカウントで使えるのか——どちらも、自分の画面で確かめるしかないのが現状です。ヘルプの更新を待ちたいところです。
また、チャットから「削除」までできるのは便利な反面、ソースやチャットごと消える操作でもあります。大事なノートブックは、削除の指示を出す前に対象を確認する習慣をつけたいところです。
Gemini の連携アプリは、10月に小規模事業者向けの連携も加わったばかりです。日本で使える連携アプリはこちらで整理しています。

まとめ
Gemini Notebook の連携アプリのポイントをまとめます。
- 発表日:2026年10月23日(Google Workspace Updates)
- できること:Gemini のチャットから、ノートブックの作成・編集・削除、ソースの追加・更新・削除、一覧表示、ノートブックをもとにした回答
- 呼び出し方:プロンプトに「@Gemini Notebook」を付ける(関連する依頼では自動で使われることも)
- 既定:オン(欧州経済領域はオフ)。「アプリ連携」の設定で解除できる
- 条件:18歳以上、日本語も条件上は対象。ウェブアプリとモバイルアプリのみ(Mac アプリは連携アプリ未対応)
- 注意:アクティビティの保存がオフだと一部機能が使えない。仕事用アカウントの可否は発表とヘルプで記載が異なる
NotebookLM を使っている人は、まず Gemini のチャットで「@Gemini Notebook ノートブックを一覧にして」と頼み、連携が届いているか確かめてみるとよいでしょう。
