さくらのVPSは石狩・大阪・東京どれ?料金差と選び方【2026年版】
さくらのVPS を申し込もうとすると、最初に 「石狩・大阪・東京」のどこにサーバーを置くか を選ぶ画面が出てきます。「どこでも同じなら一番安いところでいいのか」「後から変えられるのか」——迷う人は多いはずです。
結論から言うと、スペックや回線の仕様はどのリージョンも同じで、違うのは料金と場所 です。料金は全プランで 石狩が最も安く、東京が最も高い 設定になっています。
今このタイミングで整理するのには理由があります。さくらインターネットは 2026年10月2日に「石狩リージョン 在庫僅少のお知らせ」 を出し、4GB 以上の Linux プランで新規申し込みやスケールアップに影響が出る可能性があると案内しました。10月15日には 32GB プランの在庫切迫が解消 されたと追記されています。料金・在庫・SLA を公式情報でそろえ、申し込み前に決めておくべきことをまとめます。
この記事はこんな人向けです
- さくらのVPS の申し込み画面で、石狩・大阪・東京のどれを選ぶか迷っている
- リージョンによって料金やスペックがどれくらい違うのか知りたい
- 石狩リージョンの在庫僅少のお知らせを見て、申し込みへの影響が気になる
さくらのVPSのリージョンとは?一言でまとめると
リージョンは 「サーバーを置くデータセンターの場所」 のことです。さくらのVPS では 東京・大阪・石狩(北海道) の3か所から選べます。
公式の「お申し込みの流れ」では、STEP1 で「リージョン・ゾーン」と料金プランを選ぶ 手順になっています。つまり、リージョンは プランと同時に、申し込みの最初に決める 項目です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選べるリージョン | 石狩・大阪・東京 の3か所 |
| 選ぶタイミング | 申し込みの STEP1(プランと同時) |
| データセンター | 3か所とも さくらインターネットの自社運営 |
| リージョンで変わるもの | 料金(石狩が最安・東京が最高)と、サーバーの物理的な場所 |
| リージョンで変わらないもの | CPU・メモリ・SSD・回線などの仕様 |
※ 2026年10月15日時点(さくらのVPS 公式「料金・仕様」)。
さくらのVPS そのものの特徴やプランの全体像は、こちらの記事で解説しています。

料金:石狩・大阪・東京でいくら違う?
公式の料金表を、リージョン別に並べます。すべて税込 です。
① 月額(1か月ごとの支払い)
| プラン | 石狩 | 大阪 | 東京 |
|---|---|---|---|
| 512MB | 643円 | 671円 | 698円 |
| 1GB | 880円 | 935円 | 990円 |
| 2GB | 1,738円 | 1,848円 | 1,958円 |
| 4GB | 3,520円 | 3,740円 | 3,960円 |
| 8GB | 7,040円 | 7,480円 | 7,920円 |
| 16GB | 13,200円 | 14,300円 | 15,400円 |
| 32GB | 26,400円 | 28,600円 | 30,800円 |
② 年額(12か月ごとの支払い)
| プラン | 石狩 | 大阪 | 東京 |
|---|---|---|---|
| 512MB | 7,078円(月額換算590円) | 7,381円(616円) | 7,683円(641円) |
| 1GB | 9,680円(807円) | 10,285円(858円) | 10,890円(908円) |
| 2GB | 19,118円(1,594円) | 20,328円(1,694円) | 21,538円(1,795円) |
| 4GB | 38,720円(3,227円) | 41,140円(3,429円) | 43,560円(3,630円) |
| 8GB | 77,440円(6,454円) | 82,280円(6,857円) | 87,120円(7,260円) |
| 16GB | 145,200円(12,100円) | 157,300円(13,109円) | 169,400円(14,117円) |
| 32GB | 290,400円(24,200円) | 314,600円(26,217円) | 338,800円(28,234円) |
※ 料金は2026年10月15日時点(さくらのVPS 公式「料金・仕様」、税込)。初期費用は無料です。

③ 差額はどれくらい?
年額で比べると、石狩と東京の差 は次のとおりです(公式の年額から計算)。
- 512MB:年605円
- 1GB:年1,210円
- 2GB:年2,420円
- 4GB:年4,840円
- 8GB:年9,680円
1GB〜8GB では、東京は石狩より12〜13% ほど高い 計算です(16GB・32GB は約17%)。大阪は、ほぼ石狩と東京の中間 の料金になっています。
小さいプランなら差は 年に数百円〜2千円台 にとどまります。一方で、4GB 以上や複数台を契約する場合は、リージョンの選び方が年間の費用にはっきり響く と言えます。
料金は申し込み画面のプラン選択で見積もりを確認できます。リージョンを決めたら、公式サイトから申し込みに進めます。

リージョンで変わらないもの:スペック・回線・SLA
料金以外の仕様は、どのリージョンを選んでも同じ です。公式の料金・仕様ページでは、すべてのプランが3リージョン共通の仕様で掲載されています。
| 項目 | 3リージョン共通の仕様 |
|---|---|
| CPU・SSD | 512MB:仮想1コア・25GB / 2GB:仮想3コア・100GB / 8GB:仮想6コア・400GB など(プランごとに同じ) |
| インターネット回線 | 100Mbps共有回線 |
| ローカルネットワーク | 1Gbps共有回線 |
| データ転送量 | 無制限 |
| IPアドレス | IPv4 × 1個、IPv6 × 1個 |
| SLA(品質保証) | 4GB〜32GB プランが対応、512MB〜2GB は非対応 |
※ 2026年10月15日時点(さくらのVPS 公式「料金・仕様」)。
SLA は 2026年8月から
さくらのVPS は 2026年8月1日から SLA(サービス品質保証) を提供しています。対象は メモリ4GB以上・V5以降の Linux プラン で、Windows Server 版は対象外です。
内容は 月間のサーバー稼働率 99.95% 以上 を保証するもので、下回った場合は申請により料金が減額されます。申請は障害が起きた 翌月15日まで で、計画メンテナンスや利用者側の OS・ミドルウェアが原因の停止などは対象外です。
本番環境で使うなら、リージョンより先に「4GB 以上にするか」 を考える価値があります。
回線の 100Mbps が用途に足りるかは、他社との比較も含めてこちらで解説しています。

【2026年10月】石狩リージョンの在庫状況
料金が最も安い石狩ですが、2026年10月は在庫に注意が必要です。
さくらインターネットは 2026年10月2日、石狩リージョンの次のプランについて 「在庫が切迫している」 と案内しました。
| 項目 | 公式のお知らせの内容 |
|---|---|
| 対象 | 石狩リージョンの 4GB・8GB・16GB・32GB Linux プラン |
| 影響 | 新規申し込み・スケールアップ など、在庫が必要な手続きで希望に添えない場合がある |
| 見通し | 在庫の補充は 今月中(2026年10月中)を目処 |
| ほかのプラン | 今後の利用状況によっては、石狩の他のプランも切迫する可能性がある |
| 代わりの選択肢 | 東京・大阪リージョンは申し込み可能 |
| 10月15日の追記 | 32GB Linux プランの在庫切迫は解消 |
※ 2026年10月15日時点(さくらのVPS ニュース「石狩リージョン 在庫僅少のお知らせ」)。

10月15日の追記で解消が案内されたのは 32GB プランだけ です。4GB・8GB・16GB については、同日時点で解消の案内は出ていません。
石狩で 4GB 以上を考えている人は、申し込み画面で選べるかを確認し、選べなければ 東京・大阪で申し込むか、補充を待つか を決めることになります。後からスケールアップする予定がある場合も、在庫の影響を受ける点に注意が必要です。
リージョンの選び方:用途別の目安
スペックが同じなので、選び方の軸は 「料金」「場所」「冗長化」 の3つです。
① 費用を抑えたい → 石狩
学習用・検証用のサーバーや、個人のブログ・ツールなら、最も安い石狩 が候補になります。年額で比べると、2GB プランなら東京より 年2,420円 安くなります。
ただし、前の節のとおり 4GB 以上は2026年10月時点で在庫に注意 が必要です。
② 利用者や接続元に近い場所に置きたい → 東京・大阪
通信は距離が長いほど往復に時間がかかります。サイトの利用者や、サーバーに接続する自社の拠点が首都圏に多いなら 東京、関西に多いなら 大阪 を選ぶ——という考え方です。
どれくらい体感に差が出るかは用途によります。 公式ページにはリージョン間の遅延の数値は掲載されていないため、気になる場合は お試し期間中に計測して判断する のが確実です。
③ バックアップや災害対策(DR)をしたい → 本番と別のリージョン
さくらのVPS の公式コラム(2026年8月7日)では、本番の VPS を東京に、バックアップ用の VPS を大阪や石狩に置く 構成が紹介されています。同じリージョンにバックアップを置くと、拠点全体の障害で両方が影響を受ける可能性があるためです。
本番を1台だけ借りるなら、①か②で決めれば十分です。2台目を借りるときに、別リージョンを選ぶ と覚えておくとよいでしょう。
利用者の声:リージョンをどう選んでいるか
実際の利用者がリージョンをどう選んだか、公開されている記録を紹介します。いずれも 書かれた時点の個人の見解 で、現在の料金・設備とは異なる部分があります。
- 技術ブログ「氾濫原」の cho45 さんは、2016年 の記事で「1台だけ借りるなら基本的にはどれでもいい」としつつ、石狩は国内の通信では遠く遅延が気になるとして、新しい契約から東京リージョンにした と書いています(出典)
- IT 製品レビューサイト ITreview に 2022年 に投稿された、小売・卸売業の社内情報システム担当者のレビューでは、良い点として 「サーバが全国3か所に分散しており、利用拠点との距離を鑑みて選べること」 を挙げています(出典)
どちらも、利用する場所との距離 を判断材料にしている点が共通しています。
契約後にリージョンは変えられる?
公式の料金・仕様ページとよくある質問には、契約後にリージョンを切り替える手続きの案内は見当たりません。 申し込み手順でも、リージョンは最初の STEP1 で選ぶ項目です。
そのため、リージョンは「後から変えられない」前提で決めておく のが安全です。別のリージョンで使いたくなった場合は、そのリージョンで新しくサーバーを契約し、データを移す形を想定しておきましょう。
あわせて覚えておきたいのが、プランの変更ルールです。
- 上位プランへの変更(スケールアップ):コントロールパネルからいつでも可能
- 下位プランへの変更(スケールダウン):できない
- 最低利用期間:3か月
「迷ったら小さく始めて、足りなくなったら上げる」のが基本です。ただし石狩の 4GB 以上は、スケールアップも在庫の影響を受ける 点に注意してください。
リージョンと一緒に決めること:プラン・支払い・お試し
申し込み画面では、リージョンのほかにも次の項目を選びます。公式の案内で確認できた注意点をまとめます。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 支払いサイクル | 年額(12か月)払いは月額料金のおよそ1か月分お得(公式) |
| お試し期間 | クレジットカード払いなら全プラン2週間無料 |
| お試し中の制限 | 外向き25番ポートの閉鎖、発信は10Mbpsに制限、無料ネームサーバーは使えない、お試しは2台まで |
| 利用開始まで | クレジットカード払いは申し込み後 1時間以内、その他の支払いは入金確認後 |
| 最低利用期間 | 3か月 |
| OS | 2026年9月16日から Ubuntu 26.04 を提供。ただし 512MB プランでは選べない |
| SLA | 4GB 以上 の Linux プランが対象 |
※ 2026年10月15日時点(さくらのVPS 公式「料金・仕様」「よくある質問」「VPSニュース」)。
特に お試し期間の10Mbps制限 は、回線速度を測るときに注意が必要です。お試し中に遅延や速度を確認する場合は、この制限がかかった状態の数値であることを前提に見てください。
最新の Ubuntu を使いたい人は、1GB 以上のプラン を選びましょう。

他社の VPS も含めて比較したい人は、こちらの記事が参考になります。

よくある質問
Q. 一番安いリージョンはどこですか?
A. 石狩 です。2026年10月15日時点で、512MB〜32GB のすべてのプランで石狩が最も安く、東京が最も高い料金です。
Q. リージョンによって性能は違いますか?
A. 公式の料金・仕様ページでは、CPU・メモリ・SSD・回線の仕様は 3リージョン共通 で掲載されています。
Q. 石狩リージョンは今申し込めますか?
A. 2026年10月2日のお知らせで、4GB・8GB・16GB・32GB の Linux プラン の在庫が切迫していると案内されました。10月15日に 32GB は解消 と追記されています。512MB〜2GB は対象プランに含まれていません。最新の状況は申し込み画面と公式のお知らせで確認してください。
Q. SLA はどのリージョンでも使えますか?
A. 公式の料金・仕様ページでは、4GB 以上のプランは3リージョンとも SLA「対応」 と表示されています。
Q. お試し期間中にリージョンを比べられますか?
A. お試しは 2台まで 利用できます。ただし発信が10Mbpsに制限されるなど、本契約とは条件が違う点に注意してください。
まとめ
さくらのVPS のリージョン選びのポイントをまとめます。
- 選べるリージョン:石狩・大阪・東京(申し込みの最初に選ぶ)
- 変わるもの:料金(石狩が最安、東京が最高。1GB〜8GB の年額では東京が石狩より12〜13% ほど高い)
- 変わらないもの:CPU・SSD・100Mbps共有回線・転送量無制限・SLA の対象プラン
- 石狩の在庫:2026年10月2日に 4GB〜32GB で在庫僅少、10月15日に 32GB は解消
- SLA:2026年8月1日から、4GB 以上の Linux プランで稼働率99.95%
- 選び方:費用重視なら 石狩、利用者や拠点に近い場所なら 東京・大阪、バックアップは 本番と別リージョン
- 注意点:契約後の切り替えの案内は無いので 申し込み時に決める、スケールダウンは不可、最低利用期間は3か月
まずはクレジットカード払いの 2週間無料のお試し で、選んだリージョンのサーバーを立ててみるのが確実な一歩です。

