XServer VPSビジネスプランとは?通常・クラウドとの違い
XServer VPSには、個人でもよく使われる通常プランのほかに、法人向けの「ビジネスプラン」があります。8月31日から新規受付が止まっていましたが、2026年10月16日14時に受付が再開されました。
同時に、8GB以上のビジネスプランで提供していた「メモリ無料増設」が新規では終了し、プラン名も変わっています。さらに8月31日には、複数台構成向けの新サービス『XServer VPS クラウド』も始まりました。
この記事では、2026年10月18日時点の公式情報をもとに、ビジネスプランの料金・中身と、通常プラン・XServer VPS クラウドとの違いを整理します。「法人で使うなら、3つのうちどれを申し込むか」を決めるための記事という位置づけです。
この記事はこんな人向けです
- 会社やチームでXServer VPSを使う予定で、通常プランとビジネスプランのどちらにするか迷っている
- 2026年10月16日の受付再開とメモリ無料増設の終了で、何が変わったのか知りたい
- 新サービス『XServer VPS クラウド』とビジネスプランの違いを整理してから申し込みたい
XServer VPSのビジネスプランとは?一言でまとめると
ビジネスプランは、エックスサーバー株式会社が提供するXServer VPSの法人向けプランです。公式は「法人向けクラウドVPS」と位置づけています。一言でまとめると、「通常プランより高い代わりに、SLA・自動バックアップ・大容量SSDが最初から付くVPS」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置づけ | XServer VPSの法人向けプラン |
| プラン | 4GB〜128GBの6種類(最大32コア・NVMe SSD 3,000GB) |
| 料金 | 月額3,830円〜(4GB・36ヶ月契約の月額換算、税込) |
| 初期費用 | 0円 |
| 標準で付くもの | SLA(月間稼働率99.99%以上)、自動バックアップ(週1回・1世代) |
| 受付状況 | 2026年10月16日14時に新規受付を再開 |
※ 2026年10月18日時点の公式情報
XServer VPSそのもの(通常プラン)の特徴や、2026年の値上げの経緯は、こちらで詳しく整理しています。

【2026年10月16日】受付再開とメモリ無料増設の終了
公式のお知らせによると、10月16日の変更は次の2点です。
- 新規受付の再開:8月31日から一時停止していたビジネスプランの新規受付を、10月16日14時に再開
- メモリ無料増設の新規提供を終了:8GB以上のビジネスプランで提供していた、メモリが1.5倍になる機能を新規では終了

メモリ無料増設の終了にあわせて、プラン名から増設分の表記がなくなりました。
| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
| ビジネス・12GB(8GB+4GB) | ビジネス・8GB |
| ビジネス・24GB(16GB+8GB) | ビジネス・16GB |
| ビジネス・48GB(32GB+16GB) | ビジネス・32GB |
| ビジネス・96GB(64GB+32GB) | ビジネス・64GB |
| ビジネス・192GB(128GB+64GB) | ビジネス・128GB |
つまり、これから申し込む人はプラン名どおりのメモリになります。たとえば以前「12GB」として案内されていたプランは、新規では8GBです。古い比較記事やSNSの情報を見るときは注意してください。
すでに無料増設が適用されているサーバーは、今のプランを続ける限りメモリ容量もプラン名も変わりません。理由について公式は、世界的なサーバー機器の需要増加による調達コストの高騰を挙げています。通常プランでも、同じ理由でメモリ無料増設が7月14日に新規終了しています。
ビジネスプランの料金とスペック
ビジネスプランの全6プランです。料金は契約期間分を1か月あたりに換算した金額で、支払いは一括前払いです。
| プラン | vCPU | NVMe SSD | 1ヶ月 | 12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ビジネス・4GB | 4コア | 200GB | 4,580円 | 4,260円 | 4,050円 | 3,830円 |
| ビジネス・8GB | 6コア | 400GB | 9,160円 | 8,520円 | 8,100円 | 7,660円 |
| ビジネス・16GB | 8コア | 1,000GB | 17,160円 | 15,980円 | 15,191円 | 14,360円 |
| ビジネス・32GB | 16コア | 1,500GB | 34,320円 | 31,950円 | 30,360円 | 28,700円 |
| ビジネス・64GB | 24コア | 2,000GB | 68,640円 | 63,900円 | 60,710円 | 57,380円 |
| ビジネス・128GB | 32コア | 3,000GB | 137,280円 | 127,800円 | 121,410円 | 114,741円 |
※ 2026年10月18日時点・税込。初期費用は0円。初回契約時と契約更新時の料金は同じです。 ※ 公式の料金表に載っている契約期間は1・12・24・36ヶ月で、3ヶ月・6ヶ月の料金は掲載されていません。
通常プランは2026年9月1日に値上げされましたが、そのお知らせに載っている改定表は通常プラン(2GB〜64GB)のもので、ビジネスプランの料金は記載されていません。
申し込み画面や最新の料金は、公式サイトで確認できます。

通常プランとの違い:4GB・8GBで比べる
同じメモリ量で、通常プランとビジネスプランを並べます。CPUのコア数は4GB・8GBとも同じで、違うのは料金・SSD容量・付いてくる機能です。
| 比較軸 | 通常・4GB | ビジネス・4GB | 通常・8GB | ビジネス・8GB |
|---|---|---|---|---|
| vCPU | 4コア | 4コア | 6コア | 6コア |
| NVMe SSD | 150GB | 200GB | 400GB | 400GB |
| 1ヶ月契約 | 2,640円 | 4,580円 | 5,280円 | 9,160円 |
| 12ヶ月契約 | 2,200円 | 4,260円 | 4,400円 | 8,520円 |
| 36ヶ月契約 | 2,035円 | 3,830円 | 3,850円 | 7,660円 |
| SLA | なし | 99.99%以上 | なし | 99.99%以上 |
| 自動バックアップ | なし(手動のイメージ保存) | 週1回・1世代 | なし(手動のイメージ保存) | 週1回・1世代 |
| 回線の表記 | 1契約あたり最大100Mbps | 10Gbps(ベストエフォート) | 1契約あたり最大100Mbps | 10Gbps(ベストエフォート) |
※ 2026年10月18日時点・月額換算・税込。通常プランは9月1日の改定後の料金

料金は、同じメモリ量でビジネスプランが通常プランの約1.7〜2倍です。4GBの36ヶ月契約なら月1,795円、8GBの36ヶ月契約なら月3,810円の差になります。
この差で得られるのは、主にSLA・自動バックアップ・(4GBでは)SSD 50GB分の容量です。通常プランの標準サービスに自動バックアップはなく、公式はバックアップの手段として手動の「イメージ保存」(50GBまで無料)を案内しています。
回線は、通常プランの料金表に「1契約あたり最大100Mbps」と書かれているのに対し、ビジネスプランのページは「10Gbps(ベストエフォート型)」という表記で、1契約あたりの上限の注記はありません。実際の上限が気になる場合は、申し込み前にサポートで確認するのが確実です。
ビジネスプランにだけ付くもの
① SLA:稼働率99.99%を下回ると一部返金
SLA(品質保証制度)は、月間稼働率99.99%以上を保証し、下回ったら料金の一部を返す仕組みです。公式マニュアルでは、対象をXServer VPS ビジネスプランとしています。
| 月間稼働率 | 返金率(月額料金に対して) |
|---|---|
| 99.99%未満〜99.50%以上 | 10% |
| 99.50%未満 | 30% |
- 「障害」は、サーバーに完全にアクセスできなくなった場合と定義されています
- 申請はメールで、サービス停止が起きた月の翌月末日までに行います
- 返金の上限は1か月分の月額料金です
- 事前告知・緊急のメンテナンス、利用者が入れたソフトウェアが原因の停止、コントロールパネルなどの付加機能の不具合などは対象外です
SLAは「止まらないこと」を約束するものではなく、止まったときの返金ルールです。社内向けに「どこまで保証されるか」を説明する材料として使えます。
② 自動バックアップ:週1回・1世代が無料
ビジネスプランでは、週1回の自動バックアップが1世代分、無料で取られます。有料の「バックアップ拡張オプション」を付けると、最大3世代まで残せます。
| プラン | 最大バックアップ容量 | 拡張オプション(月額) |
|---|---|---|
| 4GB | 200GB | 1,760円 |
| 8GB | 400GB | 3,520円 |
| 16GB | 1,000GB | 8,800円 |
| 32GB | 1,500GB | 13,200円 |
| 64GB | 2,000GB | 17,600円 |
| 128GB | 3,000GB | 26,400円 |
※ 税込
公式マニュアルには、次の注意点も書かれています。
- 実施のタイミングは選べない
- バックアップはデータの完全性を保証しない(復元の確認は利用者が行う)
- ディスクの読み書きが頻繁なDBサーバーなどでは非推奨
「週1回・1世代」は、それだけで足りるバックアップではありません。データベースを動かすなら、アプリ側のバックアップと組み合わせる前提で考えましょう。
③ 最初から大容量のNVMe SSD
ストレージは4GBで200GB、16GBで1,000GBと、通常プラン(4GBで150GB、16GBで800GB)より大きめです。最大の128GBプランでは3,000GBになります。ファイルやログが多い業務システムに向いています。
④ サポート:表記の違いに注意
ビジネスプランのページは「24時間365日サポート」をうたっています。一方で、同じページの標準サービス欄には「電話、チャットサポート平日10時〜18時」と注記があります。
通常プランも、メールは24時間365日・電話は平日10時〜18時です。夜間や休日に電話で相談したい場合は、どこまで対応しているかを申し込み前に確認しておくと安心です。
XServer VPS クラウドとの違い
『XServer VPS クラウド』は、2026年8月31日に始まった別サービスです。公式によると、ビジネスプランとは異なる設備基盤で提供されています。1台から、Web・DBを分けた複数台構成まで、画面で選ぶだけで自動構築できるのが特徴です。
| 比較軸 | ビジネスプラン | XServer VPS クラウド |
|---|---|---|
| 8GBの料金(12ヶ月) | 8,520円(6コア・400GB) | 5,676円(8コア・400GB) |
| 4GBの料金(12ヶ月) | 4,260円(4コア・200GB) | 3,100円(4コア・200GB)/2,068円(50GB) |
| 自動バックアップ | 週1回・1世代(無料) | 1日1回・最大7日分(標準) |
| SLA | 全プラン(4GBから) | 8GBプラン以上 |
| 複数台のプライベート接続 | 公式ページに記載なし | あり |
| DB・ロードバランサー・NFS | なし | オプションで追加可 |
| 回線の表記 | 10Gbps(ベストエフォート) | 50Gbps共有(1契約あたり最大100Mbps、オプションで拡張) |
| 最大プラン | 128GB・32コア・3,000GB | 128GB・48コア・3,200GB |
※ 2026年10月18日時点・月額換算・税込。XServer VPS クラウドは「プラン・料金」「機能・仕様一覧」より
8GB同士で比べると、XServer VPS クラウドの方が安く、コア数が多く、バックアップも毎日です。ビジネスプランが有利なのは、4GBからSLAが付く点、16GB以上で1プランあたりのSSDが大きい点(16GBで1,000GB)、回線の表記に1契約あたりの上限が書かれていない点です。
XServer VPS クラウドでは、リリース記念キャンペーンも行われています。
- 期間:2026年10月26日17時まで
- 内容:新規申し込みで、支払う料金はそのままに利用期間が3ヶ月延長
- 対象:VPSは全プランの1ヶ月・12ヶ月契約(DB・ロードバランサー・NFSは1ヶ月契約)。延長は初回の契約分だけ
12ヶ月契約なら15か月使えるので、公式は4GB(200GB)を「実質月額2,480円」と案内しています。回線の上限(100Mbps)と、それを広げるオプションについては、こちらで他社と比べています。

どれを選ぶ?用途別の目安
① 個人・小規模サイト・検証用 → 通常プラン
料金を抑えたいなら通常プランです。4GBなら36ヶ月契約で月2,035円と、ビジネスプランの半分ほどで使えます。60種類以上のアプリイメージで、WordPressやDifyもすぐ動かせます。バックアップは手動のイメージ保存か、自分で仕組みを用意します。
② 法人で1台、SLAと容量を重視 → ビジネスプラン
1台構成で、社内に「稼働率の保証がある」と説明したい場合や、4GBクラスでもSLAが欲しい場合はビジネスプランが候補です。4GBでSSD 200GB、16GBで1,000GBと容量も大きめです。XServer VPSの管理画面・アプリイメージ・XServer APIをそのまま使えるのも利点です。
③ 複数台構成・毎日のバックアップ → XServer VPS クラウド
Web・DBを分けたい、ロードバランサーで冗長化したい、毎日バックアップを取りたい——という場合は、XServer VPS クラウドが合っています。8GB以上ならSLAも付き、料金もビジネスプランより安い設定です。
①②で決めた場合は、XServer VPSの公式サイトから申し込めます。ビジネスプランは、公式サイトのメニューにある「ビジネスプラン」(ビジネスVPS)のページから申し込みます。

他社のVPSも含めて比べたい場合は、こちらの国内3社の比較が参考になります。

申し込み前の注意点
① 通常プランからビジネスプランへは変更できない
公式のよくある質問では、通常プランからビジネスプランへの変更はできず、新規の申し込みが必要とされています。「まず通常プランで始めて、あとでビジネスに切り替える」ことはできないので、最初に決めておきましょう。
② 下位プランへの変更はできない
ビジネスプランのプラン変更は上位プランへの変更のみです。最初は必要最小限のプランで始め、足りなくなったら上げるのが安全です。
③ 時間課金はなく、一括前払い
ビジネスプランは1ヶ月以上の契約で、契約期間分を一括前払いします。数時間だけ使う、といった使い方には向きません。
④ 受付状況が変わりやすい
XServer VPSは2026年に、無料VPS(7月10日)・通常の2GB(7月14日)・ビジネスプラン(8月31日)・全プラン(9月17日)の新規受付を相次いで止め、10月6日に通常プラン、10月16日にビジネスプランを再開しました。申し込む直前に、公式のお知らせで最新の受付状況を確認してください。
⑤ 法人は事前の動作検証ができる
公式のよくある質問によると、事前テストや動作検証を希望する法人向けに、ビジネスプランを一定期間無償で提供しています。期間は公開されておらず、サポートへの問い合わせが必要です。いきなり長期契約する前に、相談してみる価値があります。
AIエージェントからサーバーを操作する「XServer MCP Server」はビジネスプランでも使えます。他社との対応状況はAIエージェントでVPSを操作する方法の比較で整理しています。
よくある質問
Q. 以前「ビジネス・12GB」だったプランは、今申し込むと何GBですか?
A. 2026年10月16日のメモリ無料増設の終了にあわせて「ビジネス・8GB」に名称変更され、新規ではメモリ8GBです。すでに増設済みのサーバーは、今のプランを続ける限り容量・名称とも変わりません。
Q. SLAで返金されるのはどんなときですか?
A. サーバーに完全にアクセスできない状態が続き、月間稼働率が99.99%を下回ったときです。返金は月額料金の10%または30%で、計画メンテナンスなどは対象外です。翌月末日までに申請が必要です。
Q. 通常プランでも自動バックアップを使えますか?
A. 通常プランの標準サービスには自動バックアップはありません。手動の「イメージ保存」(50GBまで無料)でサーバーを丸ごと保存できます。
Q. XServer VPS クラウドとビジネスプラン、8GBならどちらが安いですか?
A. 12ヶ月契約の月額換算で、XServer VPS クラウド(400GB)が5,676円、ビジネスプランが8,520円です(2026年10月18日時点・税込)。
まとめ
XServer VPSのビジネスプランのポイントをまとめます。
- 位置づけ:XServer VPSの法人向けプラン(4GB〜128GB)
- 受付状況:2026年10月16日14時に新規受付を再開
- 変更点:8GB以上のメモリ無料増設は新規終了、プラン名は「ビジネス・8GB」などに変更
- 料金:4GBは36ヶ月で月3,830円、1ヶ月で4,580円(税込)。通常プランの約1.7〜2倍
- 付いてくるもの:SLA(99.99%)、週1回・1世代の自動バックアップ、大容量NVMe SSD
- 注意点:通常プランからの変更は不可、下位プランへの変更も不可
- 比較:複数台構成や毎日のバックアップならXServer VPS クラウド(キャンペーンは10月26日17時まで)
まずは「1台で足りるか」「SLAが必要か」を決め、1台で費用を抑えるなら通常プラン、法人でSLAと容量を重視するならビジネスプランを、公式サイトで最新の料金と受付状況を確かめてから申し込みましょう。

