アップル決算、7〜9月は売上12%増 iPhone・Mac好調【2026年11月】
Apple の新製品ラッシュが続いた秋、その直前の3か月の成績が出ました。
米国時間2026年11月2日、Apple は 2026会計年度 第4四半期(2026年7〜9月)の決算を発表しました。売上高は 1,145億ドルで前年同期比12%増、1株あたり利益(希薄化後 EPS)は 2.10ドルで14%増です。

Apple は売上高・iPhone の売上高・EPS がいずれも 9月四半期として過去最高、サービスの売上高は 全期間で過去最高だったとしています。iPhone と Mac が大きく伸びた一方、iPad と日本の売上高は前年を下回った——という、明暗のある決算です。
この記事の金額はすべて米ドルです。為替の前提で大きく変わるため、円への換算はしていません。
この記事はこんな人向けです
- Apple の最新の決算(2026年7〜9月期)の数字を日本語で手早く知りたい
- iPhone・Mac・iPad・サービスのどれが伸びて、どれが減ったかを知りたい
- 日本での売上高や配当など、公式の数字だけを確かめたい
Appleの7〜9月期決算とは?一言でまとめると
9月四半期として売上高・利益とも過去最高を更新し、2026会計年度を過去最高の売上で締めくくった決算です。
Apple の会計年度は9月に終わるため、7〜9月が「第4四半期」にあたります。今回は 2026年9月26日までの3か月の数字です。
| 項目 | 2026年7〜9月 | 前年同期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,145億ドル | 1,025億ドル | +12% |
| 純利益 | 307億ドル | 275億ドル | +12% |
| 希薄化後 EPS | 2.10ドル | 1.85ドル | +14% |
| 粗利率 | 47.9% | 47.2% | +0.7ポイント |
※ Apple の決算リリースと連結財務諸表(未監査)をもとに、百万ドル単位の数字を億ドルに丸めています。前年比は Apple の発表(売上高・EPS)と、財務諸表の数字からの計算(純利益)です

売上高・利益:9月四半期として過去最高
売上高は 1,145億ドルで、前年同期の1,025億ドルから 約120億ドル増えました。内訳は、製品(iPhone・Mac など)が 829億ドル、サービスが 316億ドルです。
純利益は 307億ドル、希薄化後 EPS は 2.10ドルでした。Apple はどちらも 9月四半期として過去最高としています。
関税の還付が利益を押し上げた
今回の数字には、関税の還付による上乗せが含まれています。Apple の発表では、粗利率47.9%のうち 約1ポイント、EPS 2.10ドルのうち 0.05ドルが関税の還付によるものです。
研究開発費は32%増
費用の面では、研究開発費が117億ドルと、前年同期の89億ドルから 約32%増えました(財務諸表の数字からの計算)。それでも営業利益は 356億ドルと、前年同期の324億ドルを上回っています。
製品別の売上:iPhoneとMacが伸び、iPadは減少
製品別に見ると、伸びた製品と減った製品がはっきり分かれました。
| 製品 | 2026年7〜9月 | 前年同期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| iPhone | 576億ドル | 490億ドル | +17.5% |
| Mac | 108億ドル | 87億ドル | +23.7% |
| iPad | 62億ドル | 70億ドル | −10.4% |
| ウェアラブル・ホーム・アクセサリ | 83億ドル | 90億ドル | −7.9% |
| サービス | 316億ドル | 288億ドル | +9.8% |
※ 連結財務諸表の数字から計算。前年比は百万ドル単位の数字で計算しています

① iPhone:売上の半分を占め、17.5%増
iPhone の売上高は 576億ドルで、会社全体の 約半分を占めます。Apple は iPhone の売上高も 9月四半期として過去最高としています。
② Mac:伸び率は23.7%で最大
Mac は 108億ドルで、5つの区分の中で 伸び率がもっとも大きくなりました。
③ iPad:10.4%減
iPad は 62億ドルで、前年同期の70億ドルから 約7億ドル減りました。
④ ウェアラブル・ホーム・アクセサリ:7.9%減
Apple Watch や AirPods などを含む区分です。83億ドルで、前年同期を下回りました。
⑤ サービス:過去最高の316億ドル
App Store・iCloud・Apple Music などの サービスは316億ドルで、Apple によると 全期間で過去最高です。売上高全体の 約28%にあたります。
地域別の売上:日本は前年比1%減
地域別では、日本だけが前年同期を下回りました。
| 地域 | 2026年7〜9月 | 前年同期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 南北アメリカ | 487億ドル | 442億ドル | +10.2% |
| ヨーロッパ | 320億ドル | 287億ドル | +11.5% |
| 中華圏 | 175億ドル | 145億ドル | +21.0% |
| 日本 | 65億ドル | 66億ドル | −1.4% |
| その他のアジア太平洋 | 97億ドル | 84億ドル | +15.0% |
※ 連結財務諸表の数字から計算
日本の売上高は 65.4億ドルで、前年同期の66.4億ドルから 約1億ドル減りました。一方、中華圏は21.0%増と、地域の中でもっとも伸びています。

なお、日本の数字はドル建てです。円で見た売上の増減とは一致しない点に注意してください。
2026会計年度(通期)の数字
7〜9月期で、Apple の 2026会計年度(2026年9月26日までの12か月)が締まりました。
| 項目 | 2026会計年度 | 2025会計年度 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,788億ドル | 4,162億ドル | +15.1% |
| 純利益 | 1,322億ドル | 1,120億ドル | +18.0% |
| 希薄化後 EPS | 8.98ドル | 7.46ドル | +20.4% |
| iPhone | 2,541億ドル | 2,096億ドル | +21.2% |
| サービス | 1,233億ドル | 1,092億ドル | +13.0% |
| 日本 | 309億ドル | 287億ドル | +7.7% |
※ 連結財務諸表の12か月の数字から計算
CFO のコメントでは、通期の売上高は 4,790億ドルで過去最高、EPS は 2桁の成長とされています。通期で見ると、日本の売上高も7.7%増です。一方、iPad(−0.3%)とウェアラブル・ホーム・アクセサリ(−0.3%)は、通期でもわずかに前年を下回りました。
経営陣のコメント
決算リリースには、CEO と CFO のコメントが載っています(要約・一部を訳出)。
CEO ジョン・ターナス氏
Apple の CEO ジョン・ターナス(John Ternus)氏は、9月四半期の過去最高の売上高と、iPhone・サービスの記録で「過去最高の会計年度を締めくくった」と述べました。
あわせて、iPhone Duo を「最初の iPhone 以来もっとも大きな変化をもたらす iPhone」と紹介し、iPhone 18 Pro / Pro Max、家庭向けの新しいハードウェア、タッチ操作に対応した Mac、新しい Siri AI を挙げて、年末商戦に向けた製品群だとしています。
CFO ケヴァン・パレク氏
CFO の ケヴァン・パレク(Kevan Parekh)氏は、この四半期に 280億ドルの営業キャッシュフローを生み、280億ドルを株主に還元したと説明しました。
また、利用者の満足度と継続利用の高さにより、使われている Apple デバイスの台数(アクティブなインストールベース)が、主要なすべての製品カテゴリと地域で過去最高になったとしています。
配当:1株0.27ドル
Apple の取締役会は、1株あたり0.27ドルの現金配当を決めました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当額 | 1株0.27ドル |
| 基準日 | 2026年11月12日(この日の終了時点の株主が対象) |
| 支払日 | 2026年11月16日 |
1年前(2025年10月)の同じ時期の発表では、配当は 1株0.26ドルでした。
次の四半期の見通しは?
今回の 決算リリースと連結財務諸表には、10〜12月期の売上高などの見通しの数字は載っていません。
Apple は決算の電話会議を 太平洋時間11月2日午後2時(日本時間11月3日午前7時) から、Apple の投資家向けページでライブ配信するとしています。録画はおよそ2週間公開されます。
IT Picks的な所感
数字を見ると、iPhone と Mac が全体を引っ張った四半期だったと言えます。とくに Mac の 23.7%増は、5つの区分の中で目立つ伸びです。
一方で、iPad とウェアラブルは前年を下回り、日本の売上高も1.4%減でした。製品ごと・地域ごとに温度差があることは、今回の決算の見逃せない点だと思います。
この決算の期間は9月までです。CEO が挙げた iPhone Duo、新しい iPad mini、タッチ対応の MacBook Pro、M6 搭載の iMac などの多くは、10月以降に発表・発売されたもので、数字に表れるのは次の10〜12月期からになります。次の決算で、iPad や日本の売上がどう動くかを見たいところです。
10月に発表された新製品の価格や違いは、次の記事で整理しています。新しい iPad mini の価格と A17 Pro モデルとの違い、タッチ対応の MacBook Pro と M6 版の違い、M6 搭載の新しい iMacもあわせてどうぞ。


CEO が年末商戦の柱に挙げた Siri AI の日本語対応は、Siri AI の使える機種と始め方にまとめています。

まとめ
Apple の2026年7〜9月期決算のポイントをまとめます。
- 発表日:2026年11月2日(米国時間)
- 対象期間:2026会計年度 第4四半期(2026年9月26日までの3か月)
- 売上高:1,145億ドル(前年同期比12%増、9月四半期として過去最高)
- 希薄化後 EPS:2.10ドル(14%増、関税の還付による0.05ドルを含む)
- 伸びた製品:iPhone 576億ドル(17.5%増)、Mac 108億ドル(23.7%増)、サービス 316億ドル(9.8%増・過去最高)
- 減った製品:iPad 62億ドル(10.4%減)、ウェアラブル・ホーム・アクセサリ 83億ドル(7.9%減)
- 日本の売上高:65億ドル(1.4%減)
- 配当:1株0.27ドル(11月16日支払い)
- 見通し:決算リリースに数字の記載なし
詳しい数字を確かめたい人は、Apple Newsroom の決算リリースと連結財務諸表(PDF)をあわせて見てみてください。
