シンVPSの料金は?大容量メモリとスタンダードの選び方【2026年版】
シンVPSは、エックスサーバー株式会社が提供するVPS(仮想専用サーバー)です。2026年は動きが多く、9月1日に全プランの料金が約1.4倍に改定され、9月8日にはAIエージェントからVPSを操作できる「シンクラウドAPI」「シンクラウドMCP Server」に対応しました。10月16日にもマインクラフト用アプリイメージのバージョンが追加されています。
申し込む前に迷いやすいのが、「大容量メモリプラン」と「スタンダードプラン」の2系統があることです。同じ「4GB」でも、36ヶ月契約で比べると料金は3倍以上違います。
この記事では、2026年10月18日時点の公式情報をもとに、値上げ後の料金表、2つのプランの違い、用途別の選び方、同じ会社のXServer VPSとの違いを整理します。「シンVPSを何プランで申し込むか」を決めるための記事という位置づけです。
この記事はこんな人向けです
- シンVPSを申し込もうとしていて、2026年9月の値上げ後の料金を知りたい
- 「大容量メモリプラン」と「スタンダードプラン」のどちらを何GBで選べばいいか迷っている
- 同じエックスサーバー社のXServer VPSとどちらが合っているか比べたい
シンVPSとは?一言でまとめると
シンVPSは、エックスサーバー株式会社の「シン」ブランド(シンクラウド)のVPSです。一言でまとめると、「メモリ重視の安いプランと、ディスク重視のプランを選べるVPS」です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | エックスサーバー株式会社 |
| プラン | 大容量メモリプラン(1GB〜64GB)とスタンダードプラン(512MB〜32GB) |
| 料金 | 月額451円〜(大容量メモリ1GB・36ヶ月契約の月額換算、税込) |
| 初期費用 | 0円(全プラン) |
| ストレージ | 全プランNVMe SSD |
| 回線 | インターネット10Gbps共有、データ転送量無制限 |
| アプリイメージ | 50種類以上(ゲーム・AIツール・WordPressなど) |
| サポート | メールは24時間365日、電話は平日10時〜18時 |
| 最低利用期間 | 3ヶ月 |
※ 2026年10月18日時点の公式情報
レンタルサーバーとVPSの違いから確認したい場合は、こちらの記事が参考になります。

【2026年9月1日】料金改定でいくら上がった?
シンVPSは2026年9月1日に全プランの料金を改定しました。公式のお知らせ(8月3日)は、理由として世界的なサーバー機器の需要拡大による調達コストの高騰を挙げています。

主なプランの改定前後です(36ヶ月契約の月額換算)。
| プラン | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| 大容量メモリ 1GB | 325円 | 451円 |
| 大容量メモリ 2GB | 690円 | 950円 |
| 大容量メモリ 4GB | 980円 | 1,350円 |
| 大容量メモリ 8GB | 1,900円 | 2,620円 |
| スタンダード 2GB | 1,530円 | 2,110円 |
| スタンダード 4GB | 3,091円 | 4,270円 |
※ 税込。公式のお知らせより
公式のお知らせの全プラン・全契約期間の新旧料金を比べると、どのプランも約1.37〜1.40倍になっています。
- 新規の申し込み:2026年9月1日以降の申し込みから改定後の料金
- 契約中の人:2026年9月1日以降の契約更新から改定後の料金
改定前は、大容量メモリ1GBが36ヶ月契約で月325円でした。2026年9月より前に書かれた情報を見るときは、改定前の料金かどうかに注意してください。
大容量メモリプランの料金とスペック
大容量メモリプランは、公式によるとスタンダードプランより低価格で2倍のメモリを使えるプランです。その代わり、ディスク容量は小さめ(8GB以上はすべて100GB)です。
| プラン | vCPU | NVMe SSD | 3ヶ月 | 12ヶ月 | 36ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1GB | 1コア | 30GB | 730円 | 671円 | 451円 |
| 2GB | 2コア | 50GB | 1,020円 | 990円 | 950円 |
| 4GB | 3コア | 50GB | 1,771円 | 1,650円 | 1,350円 |
| 8GB | 4コア | 100GB | 3,380円 | 3,170円 | 2,620円 |
| 16GB | 6コア | 100GB | 6,620円 | 6,210円 | 5,110円 |
| 32GB | 8コア | 100GB | 16,280円 | 15,180円 | 13,530円 |
| 64GB | 12コア | 100GB | 32,430円 | 29,260円 | 26,220円 |
※ 2026年10月18日時点・税込・月額換算。初期費用0円。初回契約時と契約更新時の料金は同じです。 ※ 支払いは契約期間分の一括前払いです。料金表には1ヶ月・6ヶ月・24ヶ月の欄もあります(例: 4GBは1ヶ月1,800円・6ヶ月1,710円・24ヶ月1,500円)。

トップページでは、大容量メモリプランについて「メモリあたりの月額単価が国内最安」とうたっています。根拠は「2025年5月時点、自社調べ」(国内主要6社のVPSの下位プランが対象)と注記されています。
スタンダードプランの料金とスペック
スタンダードプランは、公式が「ディスク容量とメモリ容量のバランスがとれたプラン」と案内している、従来からのプランです。同じメモリ量でも、vCPUとディスクが多いのが特徴です。
| プラン | vCPU | NVMe SSD | 3ヶ月 | 12ヶ月 | 36ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 512MB | 1コア | 50GB | 1,170円 | 970円 | 860円 |
| 1GB | 2コア | 100GB | 1,520円 | 1,240円 | 1,130円 |
| 2GB | 3コア | 150GB | 2,480円 | 2,211円 | 2,110円 |
| 4GB | 4コア | 200GB | 4,830円 | 4,420円 | 4,270円 |
| 8GB | 6コア | 400GB | 9,660円 | 8,830円 | 8,280円 |
| 16GB | 8コア | 800GB | 19,320円 | 17,660円 | 16,560円 |
| 32GB | 12コア | 1,600GB | 38,640円 | 35,330円 | 33,121円 |
※ 2026年10月18日時点・税込・月額換算。初期費用0円。
最新の料金や申し込みは、シンVPSの公式サイトで確認できます。

大容量メモリとスタンダードの違い:同じメモリで比べる
同じメモリ量で並べると、違いがはっきりします(36ヶ月契約の月額換算)。
| メモリ | 大容量メモリプラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| 2GB | 950円(2コア・50GB) | 2,110円(3コア・150GB) |
| 4GB | 1,350円(3コア・50GB) | 4,270円(4コア・200GB) |
| 8GB | 2,620円(4コア・100GB) | 8,280円(6コア・400GB) |
| 16GB | 5,110円(6コア・100GB) | 16,560円(8コア・800GB) |
| 32GB | 13,530円(8コア・100GB) | 33,121円(12コア・1,600GB) |
※ 2026年10月18日時点・税込

4GB・8GBでは、スタンダードプランが大容量メモリプランの約3.2倍の料金です。その差で得られるのは、vCPUが1〜2コア多いことと、ディスクが4倍(4GBで200GBと50GB)という点です。
つまり選び方の軸は、「メモリとディスクのどちらが必要か」です。
- メモリが効く用途(ゲームサーバー、Dify・n8nなどのアプリ、開発環境)→ 大容量メモリプラン
- ディスクを多く使う用途(ファイル置き場、画像の多いサイト、ログやバックアップを溜める用途)→ スタンダードプラン
大容量メモリプランでディスクが足りなくなった場合は、ストレージ増設オプション(100GBあたり月1,100円、最大500GB)もあります。公式マニュアルには、プランによる利用制限の記載はありません。ただしオプションだけを途中で解約することはできません。
用途別:何GBを選ぶ?
シンVPSのアプリイメージには、「〇GBプラン以上で利用可能」という条件が付いているものがあります。プラン選びの最低ラインとして使えます。
① お試し・小さなWebサイト → 1GB〜2GB
WordPress(KUSANAGI)のアプリイメージは1GBプラン以上で使えます。なお、Ubuntu 22.04・24.04は1GBプラン以上、26.04は2GBプラン以上が条件です。スタンダード512MBではUbuntuを選べないので、最小構成でも大容量メモリ1GB(月451円〜)の方が扱いやすい場面が多いです。
② マインクラフトなどのゲームサーバー → 2GB〜8GB
Minecraft Java版は1GBプラン以上、Paper・Forge・Fabric・NeoForge・Spigotは2GBプラン以上で使えます。MODサーバーのMohistは4GBプラン以上(8GB以上を推奨)です。ゲームサーバーはメモリが効くので、大容量メモリプランの4GB・8GBが候補になります。
10月16日にもMinecraft Paper/NeoForgeのバージョン追加が告知されるなど、マイクラ関連のイメージは頻繁に更新されています。プレイ人数別のメモリの目安は、別のVPSでマイクラサーバーを立てる記事で整理しています(考え方は共通です)。

③ Dify・n8n・AIコーディングツール → 4GB以上
Dify・Claude Code・Codex CLI・Gemini CLIは4GBプラン以上、n8n・OpenClawは2GBプラン以上が条件です。Difyのように複数のコンテナを動かすアプリは、大容量メモリ4GB(月1,350円〜)からが現実的なラインです。

④ GitLab・チャットツールなど社内向け → 4GB以上
GitLab・Rocket.Chatは4GBプラン以上、Mattermost・Zulipは2GBプラン以上です。リポジトリや添付ファイルが増える用途なら、ディスクの大きいスタンダード4GB(200GB)か、大容量メモリプラン+ストレージ増設を検討しましょう。
⑤ 迷ったら → 大容量メモリ4GB
公式トップの大容量メモリプランの一覧では、4GB・8GBに「おすすめ」表示が付いています。4GBなら、上の条件のほとんどを満たします。足りなければ上位プランへ変更できます(後述の注意点を参照)。
XServer VPSとの違い:同じエックスサーバーの2つのVPS
シンVPSとXServer VPSは、どちらもエックスサーバー株式会社のサービスです。メモリ4GB・8GBで比べます(月額換算・税込)。
| 比較軸 | シンVPS 大容量メモリ | シンVPS スタンダード | XServer VPS |
|---|---|---|---|
| 4GBの構成 | 3コア・50GB | 4コア・200GB | 4コア・150GB |
| 4GB(12ヶ月) | 1,650円 | 4,420円 | 2,200円 |
| 4GB(36ヶ月) | 1,350円 | 4,270円 | 2,035円 |
| 8GBの構成 | 4コア・100GB | 6コア・400GB | 6コア・400GB |
| 8GB(12ヶ月) | 3,170円 | 8,830円 | 4,400円 |
| 8GB(36ヶ月) | 2,620円 | 8,280円 | 3,850円 |
| 最小プラン | 1GB | 512MB | 4GB(2GBは新規受付停止中) |
| 回線の表記 | 10Gbps共有 | 10Gbps共有 | 10Gbps共有(1契約あたり最大100Mbps) |
※ 2026年10月18日時点・税込
料金だけなら、シンVPSの大容量メモリプランが最も安い組み合わせです。一方、同じ4コア・6コアでディスクも欲しいなら、XServer VPSの方がシンVPSのスタンダードプランより安い——という関係になっています。
XServer VPSは2026年7月14日に2GBプランの新規受付を止めており、今は4GBからです。月1,000円未満の小さなVPSが欲しい場合はシンVPS、4GB以上でディスクも使うならXServer VPS、と考えると選びやすくなります。

XServer VPSの料金・特徴は、こちらで詳しく整理しています。

【2026年9月8日】AIエージェントからVPSを操作できるように
シンVPSは2026年9月8日に「シンクラウドAPI」に対応しました。あわせて、AIアシスタントから使える「シンクラウドMCP Server」と、ターミナル用の「シンクラウドCLI」もVPSの操作に対応しています。
| 操作 | 内容 |
|---|---|
| VPS情報 | 契約中のVPSの一覧・詳細の照会、サーバー名などの変更 |
| 電源操作 | 起動・再起動・停止、電源状態の確認 |
| OS再インストール | イメージ一覧の取得、再インストールの実行、操作保護の設定 |
| パケットフィルター | ON/OFF、許可ルールの追加・変更・削除 |
| 新規申し込み | プラン・料金の確認、申し込み(支払いはプリペイドのみ) |
- APIキーごとに、対象のVPS・権限・IPアドレス制限を設定できます
- APIのレート制限は60回/分・10,000回/日・同時接続5です
- MCP Serverのマニュアルには、Cursor・Claude Desktop・VS Code・Claude Code・Codexの設定例が載っています
同じ9月8日には、XServer VPSも「XServer API」「XServer MCP Server」に対応しています。他社も含めた対応状況は、AIエージェントでVPSを操作する方法の比較で整理しています。
申し込み前の注意点
① 新規は3ヶ月契約から
料金表には1ヶ月の欄もありますが、公式のよくある質問では「3ヶ月よりご契約が可能」と案内しています。料金ページにも最低利用期間は3ヶ月と明記されています。
② お試し期間・返金はない
公式のよくある質問によると、お試し期間はありません。解約料金はかかりませんが、支払い済みの利用料金は返金されません。長期契約ほど月額は安くなりますが、最初は3ヶ月〜12ヶ月で様子を見るのが無難です。
③ プランの変更には制約がある
プラン変更は上位プランへの変更のみで、変更時にはサーバーのシャットダウンが必要です。公式マニュアルの変更表によると、スタンダード2GB以上から大容量メモリプランへは変更できません。逆に、大容量メモリプランからスタンダードプランへの変更はできます(変更できる組み合わせはマニュアルの表で確認してください)。
「ディスクが必要になったらスタンダードへ」という移り方はできても、その逆はできないと覚えておきましょう。
④ ストレージ増設は後から外せない
ストレージ増設オプションは、一度申し込むとオプションだけの途中解約はできません。また、増設したサーバーで作ったイメージは、通常のディスク容量のサーバーでは使えないと公式マニュアルに書かれています。
⑤ 今は大きなキャンペーンの告知がない
シンVPSは2026年に、最大20%オフ(6月11日まで)、30%キャッシュバック(8月20日まで)のキャンペーンを行っていました。2026年10月18日時点の公式ニュースには、その後のキャンペーンの告知はありません。申し込む直前に、公式サイトで最新の状況を確認してください。
⑥ 回線は「10Gbps共有」の表記
料金・仕様ページの回線は「インターネット 10Gbps共有」という表記で、XServer VPSのような「1契約あたり最大100Mbps」の注記はありません。ただし「共有」は複数の利用者で分け合う回線全体の太さです。1台あたりの速度が気になる場合は、申し込み前にサポートで確認するのが確実です。表記の読み方はVPSの回線速度の比較で解説しています。
よくある質問
Q. シンVPSで一番安いプランはいくらですか?
A. 大容量メモリ1GBの36ヶ月契約で月額451円(税込)です。3ヶ月契約なら月730円です(2026年10月18日時点)。
Q. 9月1日の値上げは、契約中のサーバーにも関係しますか?
A. 関係します。9月1日以降の契約更新から改定後の料金になります。
Q. 大容量メモリプランとスタンダードプラン、性能に違いはありますか?
A. 公式のよくある質問では、プランによってディスク容量・CPU・メモリが異なると案内しています。同じメモリ量なら、スタンダードプランの方がvCPUが1〜4コア多く、ディスクは約3〜16倍です。
Q. シンVPSとXServer VPSは同じ会社ですか?
A. はい。どちらもエックスサーバー株式会社が提供しています。料金体系・プランの構成は別です。
まとめ
シンVPSの料金とプランの選び方のポイントをまとめます。
- 提供元:エックスサーバー株式会社
- 料金改定:2026年9月1日に全プラン約1.4倍(契約中は更新時から)
- 最安:大容量メモリ1GB・36ヶ月で月451円(税込)
- 大容量メモリプラン:メモリ重視で安い。4GBは36ヶ月で月1,350円(3コア・50GB)
- スタンダードプラン:vCPUとディスクが多い。4GBは36ヶ月で月4,270円(4コア・200GB)
- 新機能:2026年9月8日にシンクラウドAPI・MCP Serverに対応
- 注意点:新規は3ヶ月から、お試し・返金なし、スタンダード2GB以上から大容量メモリプランへは変更不可
迷ったら、まずは用途に必要なメモリを満たす大容量メモリプランを3〜12ヶ月で申し込み、ディスクが足りなくなったら増設かスタンダードへの変更を検討しましょう。

