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シンVPSでn8nを動かすには?必要プランと始め方【2026年版】

シンVPSでn8nを動かすには?必要プランと始め方【2026年版】
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業務自動化ツール 「n8n(エヌ・エイト・エヌ)」 を、自分のサーバーで動かしたい——そんな人の候補になるのが、エックスサーバー株式会社の シンVPS です。シンVPSには n8nのアプリイメージ があり、申し込み時に選ぶだけでサーバーにn8nが入ります。

ただし、自分で動かす以上 アップデートは自分の仕事 です。2026年10月14日には、n8nが10件のセキュリティアドバイザリを公開 しました(うち3件が深刻度High)。修正版に上げるまでが運用、という前提で選ぶ必要があります。

結論から言うと、シンVPSでn8nを使うなら大容量メモリプランの2GBから、AI連携など重い処理を考えるなら4GB が目安です。この記事では、2026年10月23日時点の公式情報 をもとに、必要なプランと料金、準備するもの、初回ログインまでの流れ、更新の手順を整理します。

この記事はこんな人向けです

  • 業務自動化ツール「n8n」を自分のサーバーで動かしたい
  • シンVPSのn8nアプリイメージで、何GBのプランを選べばいいか知りたい
  • n8n Cloudとセルフホストのどちらにするか、更新などの手間も含めて比べたい

シンVPSのn8nとは?一言でまとめると

「n8nの導入とSSL設定を、申し込み画面の選択だけで済ませられる」 ——というのがシンVPSのn8nアプリイメージです。

n8nは、Slack・Gmail・Google スプレッドシートなど 200以上のWebサービスをつないで、定型作業を自動化 するツールです。画面上でブロック(ノード)を並べてワークフローを作り、必要に応じてコードも書けます。

シンVPSの公式マニュアルによると、アプリイメージでできることは次のとおりです。

項目 アプリイメージを使う場合
n8nのインストール 申し込み・支払いの完了で自動
SSL(https化) 「ドメイン・SSLクイック設定」を使えば 自動。使わない場合は コマンド1行
必須ポートの開放 クイック設定を使えば ルールを自動追加
管理者アカウント 初回アクセス時に ブラウザで作成
アップデート コマンド1行(bash update.sh)
利用できるプラン 2GBプラン以上

※ 2026年10月23日時点(シンVPS マニュアル「n8nアプリイメージを利用する」、「OS・アプリイメージ一覧」)。

VPSは、1台のサーバーを仮想的に分けて自分専用に使えるサービスです。共用のレンタルサーバーとの違いは「レンタルサーバーとVPSの違い」で整理しています。

【2026年10月】n8nに脆弱性10件、セルフホストは自分で更新

n8nは 2026年10月14日、GitHub で 10件のセキュリティアドバイザリ を公開しました。そのうち深刻度 High の3件は次のとおりです。

アドバイザリ 何が起きるか 修正版
Data Tables への越境アクセス ワークフローを作成・実行できるメンバーが、他のプロジェクトのData Tableの行を読み書き・削除 できる 2.44.1 / 2.43.5
Webhook応答のXSS ワークフローを作成・有効化できるユーザーが、Webhook URLを開いた人のセッションで動くHTML を返せる 2.44.1 / 2.43.5 / 1.123.85
Read/Write Files ノード 細工したファイル指定で、n8nが再起動まで応答しなくなる 2.44.1 / 2.43.5 / 1.123.85

※ 2026年10月23日時点(n8n GitHub Security Advisories)。いずれも それぞれの修正版以降 で解消します。

3件とも、ワークフローを作れるユーザーが悪用する タイプです。各アドバイザリは、すぐに更新できない場合の一時的な回避策として 「n8nにアクセスできるのを信頼できるユーザーだけにする」 ことを挙げています。

n8n Cloud(n8nが運営するクラウド版)と違い、セルフホストでは更新のタイミングを自分で決めて、自分で実行 します。なお、npm で公開されている最新の安定版は 2.44.6(2026年10月22日公開) です。シンVPSでの更新手順は後半の「n8nのアップデート方法」で紹介します。

n8n CloudとシンVPS、どちらが得?

n8nの使い方は、大きく 「n8n Cloud を契約する」か「自分のサーバーで動かす(セルフホスト)」 の2つです。

n8n Cloud と シンVPS でのセルフホストの違い
n8n「Pricing」、n8n Docs「Self-hosting n8n」「Community edition features」、シンVPS「料金・仕様」(2026年10月23日確認)をもとに IT Picks 編集部が作成

① n8n Cloud:月の実行回数でプランが決まる

n8n Cloud は、月に何回ワークフローを実行するか でプランが分かれます。

プラン 月額(年払い) 月の実行回数
Starter €20 2,500
Pro €50 10,000

※ 2026年10月23日時点(n8n「Pricing」)。価格はユーロ建てです。

n8nがホストする ので、サーバーを自分で用意・管理しなくてよいのが最大の利点です。

② セルフホスト:ソフトは無料、サーバー代だけ

n8nの公式ドキュメントでは、ライセンスキーなしなら無料の「Community edition」として動く と説明されています。かかるのは サーバー代 で、シンVPSなら大容量メモリ2GBの36ヶ月契約で 月額950円 です。

一方で、Community edition には 含まれない機能 があります。

  • Projects(プロジェクトごとの権限分け)
  • SSO(SAML・LDAP)
  • ワークフローや認証情報の共有
  • Git でのバージョン管理

無料の登録(ライセンスキーの取得)をすると、フォルダ分け や Debug in editor などが使えるようになります。

③ どちらを選ぶ?

1人〜少人数で、更新作業を自分でできるなら、セルフホストのほうが費用を抑えやすい と考えます。反対に、チームで権限を分けたい・更新に手を割けない なら、n8n Cloud のほうが向いています。

必要なプラン:2GBから、余裕を見るなら4GB

シンVPSのn8nアプリイメージは 2GBプラン以上 で使えます。1GB以下のプランでは選べません。

シンVPSには「大容量メモリプラン」と「スタンダードプラン」があり、同じメモリなら大容量メモリプランのほうが安い です。n8nは主にメモリを使うので、大容量メモリプランが第一候補 です。

プラン vCPU NVMe SSD 3ヶ月 12ヶ月 36ヶ月
大容量メモリ 2GB 2コア 50GB 1,020円 990円 950円
大容量メモリ 4GB 3コア 50GB 1,771円 1,650円 1,350円
大容量メモリ 8GB 4コア 100GB 3,380円 3,170円 2,620円
スタンダード 2GB 3コア 150GB 2,480円 2,211円 2,110円
スタンダード 4GB 4コア 200GB 4,830円 4,420円 4,270円

※ 2026年10月23日時点・税込・月額換算(シンVPS「料金・仕様」)。初期費用0円。支払いは契約期間分の 一括前払い で、最低利用期間は3ヶ月 です。

① まず試すなら:大容量メモリ2GB

通知や集計など、軽いワークフローが中心なら2GB から始められます。アプリイメージの最低条件でもあります。

② AI連携・大きなデータを扱うなら:4GB以上

n8nの公式ドキュメントは、扱うJSONデータの量・ファイルの大きさ・ノードの数・Codeノード・同時に動くワークフロー でメモリの使用量が増えると説明しています。メモリが足りないと、実行が途中で止まったり、画面に「Connection Lost」と出たりします。

AIモデルに長い文章を渡す、ファイルを処理する——といった使い方なら、最初から4GBにしておくと安心 です。

③ ファイルを多く保存するならスタンダード

大容量メモリプランは 2GB・4GBのディスクが50GB です。ワークフローでファイルを大量に保存する場合は、ディスクの大きい スタンダードプラン も候補になります。

プランの違いや値上げ後の料金表は、こちらで詳しく解説しています。

あわせて読みたい
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シンVPSの申し込みは、公式サイトから行えます。

シンVPS(公式サイト)
シンVPS(公式サイト)

始める前に準備するもの

n8nのアプリイメージは、https(SSL)でアクセスする前提 です。そのため、申し込みの前に ドメイン を用意します。

① サブドメイン(必須)

公式マニュアルでは、n8nはルートドメインでは使えない と明記されています。「n8n.example.com」のようなサブドメイン を用意してください。

② ドメインの設定(クイック設定を使うかで変わる)

申し込み時の「ドメイン・SSLクイック設定」 必要なもの
利用する ネームサーバーをシンVPSに設定 したドメイン
利用しない AレコードにVPSのIPアドレス を設定したドメイン、証明書取得用のメールアドレス

※ 2026年10月23日時点(シンVPS マニュアル「n8nアプリイメージを利用する」)。

クイック設定を使うと、SSLの設定まで申し込みと同時に終わります。ドメインの扱いに慣れていない人は、こちらを選ぶと手順が少なくなります。

申し込みから初回ログインまでの流れ

公式マニュアルの手順を、5つのステップにまとめました。

シンVPSでn8nを使い始めるまでの流れ
シンVPS マニュアル「n8nアプリイメージを利用する」(2026年10月23日確認)をもとに IT Picks 編集部が作成

① 2GB以上のプランで申し込む

申し込み画面の「イメージタイプ」で 「アプリケーション」タブから「n8n」 を選びます。すでにシンVPSを使っている場合は、シンクラウドアカウントの 「追加申し込み」 から同じように選べます。

② 「ドメイン・SSLクイック設定」を選ぶ

「利用する」を選び、用意したサブドメイン を入力します。申し込みと支払いが終わると、n8nが自動でインストール されます。

③ クイック設定を使わなかった場合はコマンドを1行

SSHかコンソールでVPSにログインし、bash setup.sh <ドメイン> <メールアドレス> を実行します。プロンプトが返ってきたらセットアップは完了です。

④ ブラウザで管理者アカウントを作る

https://<指定したドメイン> にアクセスすると、管理者アカウントの作成画面 が出ます。アンケート画面は「Get started」でスキップできます。

⑤ ライセンスキーを取得する(任意)

続いて、Community edition のライセンス取得画面が出ます。取得しなくてもn8nは使えます。メールアドレスを入れて取得すると、一部の機能が無料で使えるようになります。

シンVPS マニュアル「n8nアプリイメージを利用する」
出典: シンVPS サポートサイト「n8nアプリイメージを利用する」

すでに使っているシンVPSにn8nを入れる こともできます。その場合は「OS再インストール」でn8nのイメージを選びます。公式マニュアルのとおり 現在のデータは削除される ので、必要なデータは先にバックアップしてください。

開けるポートと最低限のセキュリティ

シンVPSには、外部からの通信を絞る 「パケットフィルター」 があります。n8nで開けるポートは次のとおりです。

用途 ポート 区分
HTTP(SSL証明書の取得・更新) TCP 80 必須
HTTPS(ブラウザからのアクセス) TCP 443 必須
SSH(ターミナルからの接続) TCP 22 任意

※ 2026年10月23日時点(シンVPS マニュアル「n8nアプリイメージを利用する」)。クイック設定を使うと、必須ポートのルールは自動で追加されます。

公式マニュアルは、使っていない機能のポートは開けない よう勧めています。SSHは、使うときだけ開けるのも一つの手です。

もう一つ大事なのが ユーザーの管理 です。10月のアドバイザリはどれも「ワークフローを作れるユーザー」が起点でした。n8nのアカウントは、信頼できる人にだけ発行する ——これが基本の対策になります。

VPSをAIエージェントから操作する方法(シンクラウドMCP Serverなど)は、こちらで比較しています。

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n8nのアップデート方法

シンVPSのアプリイメージで入れたn8nは、コマンド1行で更新 できます。

① 更新の通知を確認する

新しいバージョンが出ると、n8nの画面 左側のメニューに通知ボタン が表示されます。クリックすると更新内容を確認できます。

② コマンドを実行する

SSHかコンソールでVPSにログインし、bash update.sh を実行します。プロンプトが返ってきたら更新は完了です。

③ 10月のアドバイザリの修正版になっているか確認する

2.x系なら 2.44.1以上(2.43系は2.43.5以上)、1.x系なら 1.123.85以上 が、10月14日のHigh 3件の修正版です。更新後はバージョンを確認しておくと安心です。

何に使える?活用例

シンVPSの公式マニュアルでは、n8nで問い合わせフォームを作り、送信内容をSlackに通知する 手順が紹介されています。フォームの受け付けから通知までを、n8nの中だけで組めます。

ほかにも、マニュアルでは次のような使い方が挙げられています。

  • 通知の自動化:Google ドライブのファイル更新などをきっかけにメッセージを送る
  • 集計と報告の自動化:売上や注文データを集計し、毎日Slackに投稿する
  • 問い合わせ対応の補助:届いたメッセージをAIで分析し、回答案を作る

Slackでの「あとで対応する」作業の整理は、「SlackのTo-Doの使い方」でまとめています。

n8nと並んで人気のAIアプリ開発ツール「Dify」をVPSで動かす方法は、こちらで解説しています。

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よくある質問

Q. 1GBプランでn8nは使えますか?

A. アプリイメージは使えません。シンVPSのn8nアプリイメージは 2GBプラン以上 が条件です。

Q. n8nそのものにお金はかかりますか?

A. n8nの公式ドキュメントでは、ライセンスキーなしなら無料のCommunity editionとして動く と説明されています。シンVPSでかかるのは サーバーの料金 です。

Q. ルートドメイン(example.com)で使えますか?

A. 使えません。公式マニュアルで サブドメインの用意が必須 とされています。

Q. 1ヶ月だけ試せますか?

A. シンVPSの 最低利用期間は3ヶ月 です。支払いは契約期間分の一括前払いになります。

Q. 更新を忘れるとどうなりますか?

A. 古いバージョンには、公開済みの脆弱性が残ったまま になります。画面の通知ボタンが出たら、bash update.sh で更新してください。

まとめ

シンVPSでn8nを動かすときのポイントをまとめます。

  • 導入:アプリイメージを選ぶだけ(SSLはクイック設定で自動)
  • 必要なプラン:2GB以上(重い処理なら4GBが安心)
  • 料金の目安:大容量メモリ2GBで月額950円〜(36ヶ月・税込)
  • 準備:サブドメインが必須(ルートドメインは不可)
  • 開けるポート:TCP 80・443が必須、SSHは任意
  • 更新:bash update.sh。2026年10月14日の脆弱性は 2.44.1以上などで修正

まずは大容量メモリの2GBか4GBで、通知や集計の小さなワークフローから始めてみてください。

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