Zoom for Claudeとは?使える条件と設定手順【2026年版】
「先週の定例で、あの件を誰が何と言っていたか」——Zoom の録画や要約が増えるほど、探すのに時間がかかるようになります。
Zoom の会議の記録を、Claude との会話の中から検索・要約できるのが、Zoom 公式のコネクタ「Zoom for Claude」です。2026年10月20日には、Zoom が年次イベント「Zoomtopia 2026」で、Claude などの外部 AI から Zoom の会話の情報を使える仕組みを広げると発表しました(日本では10月22日に ZVC JAPAN が発表)。

この記事では、Zoom for Claude で何ができるか、使える Zoom のプランと必要な設定、設定手順と注意点を、公式の情報をもとに整理します。会議ツールの記録が「AI から引ける社内の資料」に変わっていく——その入口になるコネクタという位置づけです。
この記事はこんな人向けです
- Zoom の会議の要約や録画を、Claude から探したり整理したりしたい
- 自社の Zoom のプランや設定で使えるのか知りたい情シス・管理者
- Zoomtopia 2026 で発表された外部 AI との連携が気になっている
Zoom for Claudeとは?一言でまとめると
Claude のチャットから、Zoom の会議の要約・録画・チャット・ドキュメントを探して使えるようにする、Zoom 公式のコネクタです。コネクタは、Claude が外部のサービスのデータを読み書きするための連携機能のことです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | Zoom(Claude のマーケットプレイスの掲載では、開発者は Zoom) |
| Claude に追加された時期 | 2026年4月 |
| 主にできること | 会議の検索、AI の要約・録画・文字起こしの取得、Zoom Chat・Zoom Canvas の検索、Canvas の文書作成 |
| Zoom 側の条件 | 有料プランのライセンス、管理者の承認、AI の要約かスマート録画の有効化 |
| Claude 側の条件 | Claude のアカウント(Team / Enterprise はオーナーの有効化が必要) |
Zoom の会議の要約(AI Companion の Meeting summary)は Zoom の中で読むものでした。Zoom for Claude を使うと、「先週の予算会議の要点は?」と Claude に聞くだけで、要約と関連する資料が返ってくるようになります。
なぜ今?Zoomtopia 2026で外部AIとの連携を拡大
2026年10月20日の Zoomtopia 2026 で、Zoom は会議・電話・チャットの会話を社内の文書や外部アプリのデータと結び付ける「Unified Context Layer(統合コンテキストレイヤー)」を発表しました。その情報を、Zoom の画面を開かずに外部の AI から使えるようにするのが柱の1つです。
開発者・AI エージェント向けに発表された主な機能と提供時期は次のとおりです。
| 機能 | 内容 | 提供時期(発表時点) |
|---|---|---|
| MCP Servers | Zoom の各製品の操作を、Zoom の画面の外から AI エージェントが行える | 提供中 |
| Search & Ask APIs | Claude・GPT・Codex・Gemini・Slackbot などから Zoom の情報に問い合わせる | 提供中 |
| Connections to AI Assistants | Claude・Codex・Copilot などの中で、対応する Zoom の機能を使う | 2026年10月 |
| Zoom Admin MCP Server | Zoom の管理作業を会話で行う | 2026年10月 |
| Zoom のワークフローを起動 | Claude と Codex から Zoom のワークフローを直接起動 | 2026年11月から |
MCP(Model Context Protocol)は、AI と外部のツールをつなぐための共通の規格です。Zoom for Claude も、この MCP の仕組みで Zoom のデータを Claude に渡しています。

なお、発表では各機能の対象プランや料金は示されていません。日本での提供時期も個別には書かれていないため、「予定」の機能は提供が始まってから設定画面で確認するのが確実です。
Zoom for Claudeでできること
① 会議を言葉で検索して、要約を受け取る
「今日の午後の『第4四半期の予算会議』をまとめて」のように頼むと、会議の要約と、ひも付いた文字起こし・録画・ドキュメントが返ってきます。複数の会議が当てはまるときは、どの会議かを選ぶよう求められます。
② 録画の「その話をした場面」に飛ぶ
「プロジェクト Alpha の会議で、John が障害について話した場面は?」と聞くと、クラウド録画を見る権限があれば埋め込みの再生プレーヤーが表示され、その時刻から再生できます。
③ Zoom Chat と Zoom Canvas も探せる
会議だけでなく、Zoom Chat のメッセージとスレッドのコメント、Zoom Canvas(Zoom のドキュメント機能。最近の文書・自分の文書・My Notes・共有された文書など)も検索の対象です。
④ アクションアイテムを Zoom Canvas の文書にする
「昨日の朝の会議のアクションアイテムを一覧にして」と頼むと、Claude が新しい Zoom Canvas の文書を作るか確認し、「作成」を押すと文書ができます。勝手に作られず、作る前に確認が入る流れです。
Zoom の会議の要約そのもの(AI Companion)は Zoom の機能です。Google Meet の自動議事録との違いを知りたい場合は、こちらも参考になります。

使える条件:Zoomのプランと必要な設定
Zoom のサポート記事に書かれている条件は次のとおりです。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| Zoom のプラン | Workplace Pro / Pro Plus / Business / Business Plus / Enterprise / Enterprise Plus、Enterprise Bundle のライセンスユーザー |
| Zoom の権限 | Zoom のアカウントのオーナー、または権限のある管理者 |
| Zoom の AI 設定 | Smart Recording か Meeting summary(会議の要約)の少なくとも一方を有効にする |
| Ask ツール・API | ZoomMate か Custom AI Companion のライセンスが必要 |
| Claude | Claude のアカウント |
無料の Zoom Workplace ベーシックは対象に入っていません。料金ページによると、ベーシックは1回の会議が40分まで、AI の会議の要約は月3回の主催会議までです。

Claude 側は、Anthropic のヘルプセンターによると、コネクタ自体はすべてのユーザーが Claude(Web)・Claude Desktop・Claude Mobile で使えます。ただし Team / Enterprise プランでは、オーナー(またはプライマリーオーナー)が組織でコネクタを有効にする必要があり、有効にした後も各ユーザーが自分で認証します。
Zoom の要件にある「オーナーまたは管理者」は、会社で使う場合の大きなハードルです。Zoom App Marketplace でアプリの追加を管理者が承認していないと、一般の社員は接続できないことがあるため、先に情シスに確認しておきましょう。
設定手順:Claudeにコネクタを追加する
Zoom のサポート記事(英語)の手順を整理します。ボタン名は英語版の記事の表記で、日本語の画面では訳された名前で表示されます。
① Claude でコネクタを追加する
- Claude にサインインし、左のメニューで 「Customize(カスタマイズ)」 を開く
- 「Connectors(コネクタ)」 を開き、追加のアイコンから 「Browse connectors」 を選ぶ
- Zoom を検索して開き、「Connect」 を押す
- Zoom Marketplace の Zoom for Claude のページに移るので、右上の 「Add(追加)」 を押す
- 求められる権限を確認して 「Allow(許可)」 を押す
- Claude の画面に戻り、認証を完了する
② チャットでコネクタを有効にする
Claude の入力欄の追加のアイコンから 「Connectors(コネクタ)」 を開き、Zoom のトグルがオンになっていることを確認します。あとは、普段どおりチャットで頼むだけです。
③ 使うのをやめるとき
Zoom App Marketplace にログインし、「Manage」→「Added Apps」 で Zoom for Claude の 「Remove」 を押すと外せます。
Team / Enterprise プランの場合は、先にオーナーが 「Organization settings」→「Connectors」→「Browse connectors」→ Zoom を選んで「Add to your team」 しておく必要があります(Anthropic のヘルプセンターの手順)。
使い方:頼み方の例
Zoom のサポート記事に載っている頼み方を、日本語に置き換えて紹介します。
| 頼み方の例 | 返ってくるもの |
|---|---|
| 「今日の午後の予算会議の要点をまとめて」 | 会議の要約と、ひも付いた文字起こし・録画・ドキュメント |
| 「佐藤さんは KPI について何と言っていた?」 | 文字起こしから、その人の発言の要約(会議が複数なら選択を求められる) |
| 「〇〇の会議で課題の話が出た場面を見せて」 | 該当時刻から始まる録画の再生プレーヤー(クラウド録画の権限がある場合) |
| 「昨日の会議のアクションアイテムを一覧にして」 | Zoom Canvas の文書を作るかの確認 → 作成 |
| 「最近のクラウド録画を一覧にして」 | 自分が見られるクラウド録画の一覧 |
答えた後も、続けて質問や依頼ができます。要約を受け取ってから「これを取引先へのお礼メールの下書きにして」と頼む、といった使い方です。
注意点:読める範囲と権限
① 読めるのは「主催した会議」か「共有された会議」だけ
Zoom によると、会議の記録や録画を読めるのは、自分が主催した会議か、主催者から共有された会議に限られます。さらに、その会議で AI の要約・文字起こしやスマート録画が有効になっていたことが条件です。
② 要約や録画の設定がオフだと、できることが減る
Zoom for Claude は Smart Recording と Meeting summary に依存しています。どちらか、または両方がオフだと、機能が限られると Zoom は説明しています。動画を使う機能は、クラウドへのスマート録画が必要です。
③ どのデータに触れるかを確認しておく
Zoom のサポート記事では、アプリが使う権限(スコープ)として、会議の資料の読み取り、会議の検索、クラウド録画の一覧と中身の読み取り、Zoom Canvas への文書の取り込みが挙げられています。Claude と Zoom の認証情報は、ユーザー単位で暗号化して保存されるとのことです。
社内で使う前に、どの会議の要約を Claude に渡してよいかを決めておくと安心です。
④ 自社のアプリとして MCP サーバーにつなぐ方法もある
Zoom for Claude を使わず、Zoom App Marketplace で自社のアプリを作り、Claude のカスタムコネクタや ChatGPT の開発者モードから Zoom の MCP サーバーにつなぐ方法も公式ドキュメントで案内されています。この場合は OAuth の設定やスコープの選択を自分で行います。レート制限(呼び出し回数の上限)はアカウント単位で Zoom の API と共有され、Business・Enterprise などは上限が高くなります。
MCP で AI エージェントに外部のサービスを操作させる考え方は、こちらで VPS を例に解説しています。

利用者の声
日本語の接続手順の記録としては、Zoom などのサポートを担当している Minori Pan さんの note があります。Claude の無料プランと Claude Desktop で接続し、Zoom Marketplace では「Claude MCP Connector」という名前で表示されたこと、接続後に Claude.app に戻ると再起動を求める表示が繰り返され、Claude Desktop を更新したら解消したことを紹介しています(出典)。接続後は、過去2か月の会議の一覧と参加者の情報が返ってきたと書いています。
一方、Zoom の開発者フォーラムでは、2026年4月から、録画のない会議の文字起こしが取得できない、My Notes の中身が空で返る、といった報告が複数の利用者から寄せられています(出典)。8月にも文字起こしの取得でエラーが出たという投稿があり、Zoom の担当者が再現手順を尋ねています。
録画の有無や AI の設定によって、取れる情報に差が出ることは、導入前に知っておきたい点です。
IT Picksで確認したこと
2026年10月25日時点の Claude の公式マーケットプレイスの「Zoom for Claude」のページで、掲載内容を確認しました。
- 説明は「Zoom ミーティングの検索、要約、アクションをまとめて行えます」。開発者は Zoom、サインインは 「必須」、追加された時期は 「2026年4月」 と表示されていました
- コネクタの URL は https://mcp.zoom.us/mcp/zoom/streamable でした

- 「ツール」の欄には、search_meetings、recordings_list、get_meeting_assets、get_recording_resource、create_new_file_with_markdown、search_zoom、get_file_content、hub_create_file_from_content、hub_get_file_content の9個が並んでいました
- ページの下には「信頼できる開発者のコネクタのみご利用ください」という Anthropic の注意書きがありました

ツールの名前から、会議の検索、録画、ファイルの読み取りと作成が中心の構成だと分かります。会議の予約や録画の開始・停止にあたる名前のツールは、この一覧にはありませんでした。
よくある質問
Q. 無料の Zoom(ベーシック)でも使えますか?
A. Zoom のサポート記事の要件には、無料のベーシックは含まれていません。Workplace Pro 以上のライセンスが必要です。
Q. Claude の無料プランでも使えますか?
A. Anthropic のヘルプセンターでは、コネクタはすべてのユーザーが使えると説明されています。Minori Pan さんの note でも、Claude の無料プランで接続した例が紹介されています(出典)。ただし Zoom 側は有料プランが必要です。
Q. ChatGPT や Codex でも使えますか?
A. Zoom は Codex 向けのプラグインを公開しており、録画・文字起こし・要約を Google Docs や Salesforce、Slack への作業につなげる使い方を案内しています。ChatGPT は、開発者モードで Zoom の MCP サーバーに自分でつなぐ手順が公式ドキュメントにあります。Zoomtopia 2026 では、11月から Claude と Codex で Zoom のワークフローを起動できるようにすると発表されています。
Q. Claude から Zoom の会議を予約できますか?
A. 2026年10月25日時点の Zoom for Claude の説明とツール一覧は、検索・要約・録画・文書の作成が中心で、会議の予約は挙げられていません。予約などの操作は、Zoom が発表した MCP サーバーやワークフロー起動の提供状況を待つ必要があります。
まとめ
Zoom for Claude のポイントをまとめます。
- 何ができる:Claude から Zoom の会議・録画・Zoom Chat・Zoom Canvas を検索し、要約や該当場面を取り出せる
- Claude への追加:2026年4月(Claude のマーケットプレイスの表示)
- Zoom の条件:Workplace Pro 以上のライセンス、オーナーか権限のある管理者、Meeting summary か Smart Recording の有効化
- Claude の条件:Claude のアカウント(Team / Enterprise はオーナーが組織で有効化)
- 読める範囲:自分が主催した会議か、共有された会議だけ
- 今後の予定:Claude・Codex・Copilot などへの接続と管理用 MCP サーバーは2026年10月、Claude・Codex からのワークフロー起動は11月から(Zoomtopia 2026 の発表)
まずは Zoom の管理画面で、会議の要約(Meeting summary)が有効になっているか、Zoom for Claude の追加が承認されているかを確認するところから始めましょう。
